プレミアでは16位に沈む
「残念なことに、もう少し私で我慢していただくことになる──」
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督の口からこんな発言が飛び出したのは、4月17日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝のフランクフルト戦後のことだ。
トッテナムは2戦合計2-1でフランクフルトを下し、ベスト4に進出。2018-19シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)で準優勝したことがあるが、そもそも欧州の大会では1983-84シーズンのUEFAカップ優勝が最後のタイトル獲得になる。欧州リーグの4強進出を喜ぶと思いきや、指揮官から出たのはなんとも皮肉めいた言葉だった。少なくとも、ベストに進出した直後の言葉ではない。
背景にあるのは、プレミアリーグでの不振である。第33節終了時で、16位に低迷。試合数の半数を超える18敗(11勝4分18敗)を喫しており、 国内リーグの成績とクラブ規模からすれば、指揮官はいつ解任されてもおかしくない。特に酷かったのが、12月上旬から1月下旬までの2か月間。11試合で1勝2分8敗。順位を一気に落とした。3月も黒星が先行していて、英メディアの意見も厳しさを増すのは当然だろう。
良くも悪くも、ポステコグルー監督は頑固である。ひたすら頑固。そう言って差し支えない。オーストラリア人指揮官は攻撃サッカーを志向し、DFラインを高く保ちながら、ポゼッション重視のサッカーを展開している。
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督の口からこんな発言が飛び出したのは、4月17日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝のフランクフルト戦後のことだ。
トッテナムは2戦合計2-1でフランクフルトを下し、ベスト4に進出。2018-19シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)で準優勝したことがあるが、そもそも欧州の大会では1983-84シーズンのUEFAカップ優勝が最後のタイトル獲得になる。欧州リーグの4強進出を喜ぶと思いきや、指揮官から出たのはなんとも皮肉めいた言葉だった。少なくとも、ベストに進出した直後の言葉ではない。
背景にあるのは、プレミアリーグでの不振である。第33節終了時で、16位に低迷。試合数の半数を超える18敗(11勝4分18敗)を喫しており、 国内リーグの成績とクラブ規模からすれば、指揮官はいつ解任されてもおかしくない。特に酷かったのが、12月上旬から1月下旬までの2か月間。11試合で1勝2分8敗。順位を一気に落とした。3月も黒星が先行していて、英メディアの意見も厳しさを増すのは当然だろう。
良くも悪くも、ポステコグルー監督は頑固である。ひたすら頑固。そう言って差し支えない。オーストラリア人指揮官は攻撃サッカーを志向し、DFラインを高く保ちながら、ポゼッション重視のサッカーを展開している。
特徴的なのが両サイドバック。「偽SB」として位置取りを中盤まで押し上げ、さらにチャンスと見ればゴール前まで駆け上がるよう指示している。「アンジェ・ボール」と呼ばれるこうした攻撃サッカーは、確かにハマったときは魅力的であり、破壊力も抜群だ。
しかし、このアタッキングフットボールを支えているのは、アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロと、オランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンの2人のCBである。実質的にこの2人だけで、攻撃時における最後尾の広大なエリアをカバーしているのだ。
その証拠に、このCB2人が負傷離脱した途端に、チームは勝てなくなった。球際に滅法強く、俊敏性と機動力を兼ね備える2人が欠場となれば、指揮官は少なくともチームの戦い方を修正する必要があった。しかもちょうど同時期に、足もとの技術に長けるGKグリエルモ・ヴィカーリオを怪我で失った。戦術の修正は不可欠な状況にあったはずだ。
しかし、ポステコグルー監督は頑なに自身のスタイルを変えようとしなかった。控えCBのラドゥ・ドラグシンと、本職がMFの19歳アーチー・グレイをCBで起用し、難局を乗り切ろうとするも、攻撃サッカーのスタイルは変わらないまま。ボール保持時になるとSBを高い位置に押し上げ、攻撃サッカーで敵をねじ伏せようとした。だが当然守備は安定せず、失点の山を築いたのである。
今季トッテナムの不振を語る上で「怪我人の多さ」は主因にはなるが、指揮官にはこうした厳しい状況を踏まえた上での軌道修正が見られなかった。先発メンバーに全幅の信頼を寄せ、選手交代が極端に遅いのもそのひとつ。理想を追い求めすぎるゆえの頑固さが、今季の低迷につながっていると思えてならない。
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しかし、このアタッキングフットボールを支えているのは、アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロと、オランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンの2人のCBである。実質的にこの2人だけで、攻撃時における最後尾の広大なエリアをカバーしているのだ。
その証拠に、このCB2人が負傷離脱した途端に、チームは勝てなくなった。球際に滅法強く、俊敏性と機動力を兼ね備える2人が欠場となれば、指揮官は少なくともチームの戦い方を修正する必要があった。しかもちょうど同時期に、足もとの技術に長けるGKグリエルモ・ヴィカーリオを怪我で失った。戦術の修正は不可欠な状況にあったはずだ。
しかし、ポステコグルー監督は頑なに自身のスタイルを変えようとしなかった。控えCBのラドゥ・ドラグシンと、本職がMFの19歳アーチー・グレイをCBで起用し、難局を乗り切ろうとするも、攻撃サッカーのスタイルは変わらないまま。ボール保持時になるとSBを高い位置に押し上げ、攻撃サッカーで敵をねじ伏せようとした。だが当然守備は安定せず、失点の山を築いたのである。
今季トッテナムの不振を語る上で「怪我人の多さ」は主因にはなるが、指揮官にはこうした厳しい状況を踏まえた上での軌道修正が見られなかった。先発メンバーに全幅の信頼を寄せ、選手交代が極端に遅いのもそのひとつ。理想を追い求めすぎるゆえの頑固さが、今季の低迷につながっていると思えてならない。
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