高いプロ意識とパフォーマンスの質で、信頼と評価を手にしている。ただ、夏の去就が取りざたされるのは避けられない。リバプールで遠藤航の出場機会は限定的だからだ。

　ユルゲン・クロップ政権で主力として活躍した日本代表キャプテンだが、アルネ・スロット監督の下ではピッチに立つチャンスに恵まれていない。いつ何時でも出場すれば貢献してくれるという信頼はあついが、32歳になった遠藤だけに、長期計画には含まれないとみられている。

　専門サイト『Anfield Index』は３月30日、「リバプールの立場は変わってきている」と指摘。昨夏はマルセイユからのオファーを断ったが、「今回は売却にもっと前向きかもしれない」と伝えた。

「特にライアン・フラーフェンベルフのような新たなタレントの台頭で、守備的MFの役割は長期的に確保されているように思われる。そのため、リバプールは適切な価格ならエンドウを手放すかもしれない」

「情報源によると、リバプールは1500万ポンド（約30億円）前後のオファーであれば耳を傾けるかもしれないという。特に中盤に信頼できる経験豊富な選手を必要とし、チーム強化を目指しているプレミアリーグの複数クラブにとって、この価格は彼を魅力的な選択肢とするだろう」

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　同メディアは「出場機会のなさが、彼を夏の移籍に向かわせるかもしれない。次の行先を決めるうえで重要となるのは、レギュラーの座だろう」と続けている。

「フルアム、イプスウィッチ、ウォルバーハンプトンといったクラブは、エンドウに毎週プレーする機会を提供できる。高いレベルでの競争にとどまりつつ、キャリアを長くしていこうとする選手にとっては重要なことだ」

「リバプールにとって、エンドウ売却はさらなる中盤再編成の機会となり得る。フレッシュな顔ぶれを加え、スロットの下での進化を続けるのだ。エンドウの貢献は貴重だが、クラブにおける彼の役割は減りつつあるように思われる。夏の市場は、選手とクラブの両者にとって、道を分かつ完ぺきな機会となるかもしれない」

　Anfield Indexは「退団の可能性は驚きではないかもしれない。だが、ベテランMFにとって、ひとつの時代の終わりのように感じられることは確かだ」との見解を示した。

「いくつかの試合、特にクロップが最も彼を必要とした試合で、エンドウが価値を示してきたことは疑いない。だが、スロットの下で彼の役割は大きく減少した。クラブがもっと若く、よりダイナミックな選手に集中し、新たな方向に向かっていることは明白だ」

　各国の様々なクラブからの関心がうわさの遠藤は来季、マージーサイドにいないのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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