現地３月31日、イタリアメディア『Sky Sport』の番組『Sky Calcio Club』は、同日に開催されたセリエA30節でナポリに敗れたミランについて徹底討論した。

　この番組でミランに苦言を呈したのが元イタリア代表MFで、同クラブで７年に渡りプレーしたリッカルド・モントリーボだ。

　古巣に対して「試合をコントロールできていないし、試合の流れに左右されすぎている」と批判。「個々の判断に頼っていて、チームとしてのアイデンティティがない。守備陣にも組織的なアイデアが欠けている」と厳しく指摘した。

　同番組の司会を務めるコメンテーターのファビオ・カレッサに、今のミランが10位に沈んだ2014－15シーズンのチームと類似点があるか尋ねられると「当時は財政難からの再建中で、今のチームほどのクオリティは備えてなかった」と回答。

　続けて「１億ユーロ（約165億円）も使っていなかったし、前のシーズンで２位だったわけでもない（８位）」と述べ、当時より状況が深刻だと語っている。
【動画】ナポリ対ミランのハイライト

　モントリーボは17日の同番組でも、「バランスがなければ安定した成績を残すことはできない。私の意見になるが、パフォーマンス自体はフォンセカの時より悪くなっていると思う」と今シーズン途中から就任したセルジオ・コンセイソン監督に辛口の評価を下していた。

　かつてミランで主将を務めていた40歳の言葉通り、戦術が機能していないミラン。ナポリ戦の敗北で４位ボローニャとの勝点差は９に広がり、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場は絶望的になっている。

　次の試合は唯一タイトルを獲得するチャンスがあるコッパ・イタリアの準決勝だ。

　宿敵インテル相手にチームとしてのアイデンディティを示しつつ、決勝へ進むことができるか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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