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3年前は決めきれなかった。今度こそ――数々の挫折を経験してきた南野拓実が前線の拠り所に。W杯に導く一発を奪いたい【日本代表】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2025年03月18日

W杯最終予選で、ここまでの全6試合に先発

シャドーの主軸を担う南野。代表通算ゴール数は歴代10位タイの24得点だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2026年北中米ワールドカップ出場に王手をかけている日本代表。3月20日のバーレーン戦に勝利すれば、8大会連続での本大会切符を手にできる。

 最終予選で3試合を残して大舞台行きを決められれば史上最速。「W杯優勝」という大目標に向かっていく以上、アジアで破竹の勢いを見せることは必要不可欠と言っていい。

 思い起こせば、2022年カタールW杯出場を決めたのは、2022年3月のオーストラリア戦だった。この試合で日本を救ったのは、後半途中から出場して2ゴールを奪った三笘薫(ブライトン)だが、先発しながら、彼と交代したのは南野拓実(モナコ)である。前回の最終予選では不慣れな左サイドで苦しみ続け、この大一番でも複数の決定機を迎えながら決め切れず、悔しさを味わうことになった。

 あれから3年。背番号が10から8に変わった南野は30代の大台を迎え、アタッカーとして目覚ましい飛躍を遂げている。所属のモナコでは今季もトップ下や左サイド、最前線など幅広いポジションでコンスタントに試合に出続け、直近6戦4発という好調ぶりを見せつけているのだ。

「クラブでゴール量産? そこには全然足りないし、自分的には納得の数字には行っていない。もっと数字を重ねていかないといけないと思っています。

 ただ、(アドルフ・ヒュッター)監督から『フォワードの下のポジションで常に顔を出しながら、自分の特長を出しつつチームのタスクを果たしてほしい』と求められていることで、今はどのポジションでもできている。だから良さを出せている部分があると思っています」と本人も自信をみなぎらせている。

 代表においても、昨年9月から始まったW杯最終予選で、ここまでの全6試合に先発。2シャドーの絶対的主軸として鎌田大地(クリスタル・パレス)、あるいは久保建英(レアル・ソシエダ)とコンビを組み、3ゴールをゲット。代表通算ゴール数を歴代10位タイの24得点に乗せることに成功した。チャンピオンズリーグで5得点という数字を含め、現日本代表メンバーでは最多である。

「そういうところには常にこだわっています。CLの5点もいずれ誰かにすぐ抜かれるとは思うけど、常にベストを尽くしたい。今回の2戦も両方試合に絡んでチームに貢献するゴールを決められればいいなと思います」と、南野は今度こそ、日本をW杯へ導く一発を決める覚悟だ。
 
 そのためにも、周りとの関係性をより円滑にし、相乗効果を生み出せるように仕向けていくことが肝要だ。森保一監督はW杯出場決定までは固定メンバーで挑むと見られるため、今回も1トップは上田綺世(フェイエノールト)、2シャドーは南野と鎌田、右ウイングバックに堂安律(フライブルク)、左ウイングバックに三笘という攻撃ユニットが有力視される。

 そこで南野に課せられるのは、効果的なポジショニングと攻守両面の献身性だ。本人も自身のタスクを明確に描いているという。

「同じポジション(シャドー)の選手はみんなそれぞれタイプが違う。そのなかで、僕は攻撃と守備の両方で貢献することを求められている。あとは自分の特長であるライン間でのターンとかゴール前に向かっていく動き、味方のスペースに飛び込むところだったり、スペースを空けるところ。そういうプレーが必要になってくると思います」

 そういった地道な作業を繰り返すことで、必ずや得点機は訪れる。3年前の南野はそれを決め切ることができなかったが、今は仕留められる力も確実に上がっている。

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