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浦和にとって好材料だ。ゴール取り消しも象徴的だった41分のシーン。多くの選手が絡んでフィニッシュに

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2025年03月09日

「流動的にポジションを変えながらできたと思います」

ホームで岡山に1-0。浦和が今季5戦目で初勝利を掴んだ。(C)SOCCER DIGEST

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[J1第5節]浦和 1-0 岡山/3月8日/埼玉スタジアム2002

 浦和レッズはファジアーノ岡山をホームの埼玉スタジアム2002に迎えて戦い、チアゴ・サンタナの挙げたゴールを守り切って、1-0の勝利を飾った。

 これが今シーズン5試合目で初の勝利となったが、マチェイ・スコルジャ監督は「スタートから高い強度でプレーでき、攻から守の切り替えも高いレベルで対応できた」と振り返る。

 0-2で敗れた前節の柏レイソル戦に比べると、前からのプレスが明確になり、そこを外してくる動きには、受け渡しながら、前からハマらない時は4-4-2のブロックに切り替えるなど、柔軟に対応した。

 もちろん岡山が柏ほど可変してこなかったり、小泉佳穂のような“いやらしい”ポジションをあまり取ってこなかった向きはあるにしても、前半から相手を押し込む時間帯を多く作ると同時に、岡山を高い位置でプレーさせなかったことが、攻守両面に良い効果を生んでいた。

 攻撃面ではボランチのサミュエル・グスタフソンを有効に使ったビルドアップでボールを運びながら、金子拓郎とマテウス・サヴィオによるサイドの仕掛けで、ウイングバックに深い位置での守備を強いた。さらにはシャドーの松本泰志による、前線のT・サンタナを斜めに追い越す裏抜けで岡山のラインを押し下げて、アタッキングサードでの厚みのある攻撃につなげた。

 右サイドバックを担うキャプテンの関根貴大は「泰志も走って裏を取ってから、パシージョ(中盤の選手が縦に走って、相手ディフェンスの裏を取りに行く動き)を使って、そこからラインを押し上げて、相手コートで回す時間帯が多かった。サイドからサイドへの展開も多くあったので、相手にとっては守りづらかったかなと思います」と振り返る。
 
 象徴的だったのが、結果的にオフサイドで、T・サンタナのゴールが取り消しになった41分のシーンだ。

 右のスローインからセンターバックのマリウス・ホイブラーテン、グスタフソン、そして左サイドで引いてきたM・サヴィオと繋いで、グスタフソンが縦に抜ける動きを見せる。そこからもう一度、ホイブラーテンに戻し、左サイドバックの荻原拓也、M・サヴィオと左でボールを回す間に、今後はシャドーの松本が裏抜けを狙い、岡山のバックラインを押し下げた。

 そこから浦和は最終ラインでサイドを変える間に、右サイドバックの関根がボランチのポジションに動いて、右センターバックのダニーロ・ボザから縦パスを引き出す。代わりにグスタフソンと2ボランチを組む安居海渡が、前線から戻ってきた松本を追い越した。

 関根は岡山のプレスが来たところで速い縦パスを入れると、受け手の松本は相手ボランチの藤田息吹が寄せ切る前に、ワンタッチで右サイドの金子に叩く。

 ドリブルで斜め前に運ぶ金子に応じて、外側に抜けていく安居が金子とポジションを入れ替わりながらショートパスを受けて、バイタルエリアまで攻め上がってきた関根、荻原、そしてボックス内のT・サンタナに繋がった。

 サンタナのシュートはGKスベンド・ブローダーセンを破ってのゴールとなったが、荻原のラストパスが出た時点で、わずかに左足が出ており、VARチェックの結果、ゴールが取り消されたのは仕方がない。

 しかし、ディフェンス側が意図的に取れたオフサイドではなく、これだけの選手が絡んでゴールネットを揺らしたという事実は、浦和にとって好材料だ。関根も「僕からオギ(荻原)だったですもんね。結構、厚みのある攻撃で、あのシーンを作れたと思いますし、流動的にポジションを変えながらできたと思います」と語る。

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