悪環境の下でも、ボールコントロールとパスワークは乱れず!

序盤から一気に攻めて2ゴール。チリは7-0で大勝した準々決勝メキシコ戦の勢いそのままに、難敵相手にも勝利を飾り、連覇に王手をかけた。 (C) Getty Images

雷鳴轟くなか、豪雨に見舞われ、一時、観客も屋内に避難したソルジャーフィールド。試合が終わった時、日付は変わっていた。 (C) Getty Images
6月22日(現地時間)、コパ・アメリカ・センテナリオの準決勝で、チリが2-0でコロンビアを下した。
勝てば、自国で優勝を飾った昨年に続く2大会連続の決勝進出となるチリは、序盤からハイスパートなプレーでコロンビアに襲い掛かり、7分に早くも先制点を奪う。
ホセ・ペドロ・フエンサリダが右サイドを抜け出してクロスを上げると、戻ったコロンビアのファン・ギジェルモ・クアドラードがクリアしようとヘッド。これがゴール前に流れたところを、中央に詰めたチャルレス・アランギスが押し込んだ。
さらに、チリはその4分後、GKクラウディオ・ブラーボからのロングボールを巧くコントロールしたアレクシス・サンチェスが左から切れ込んで強烈なシュート。これがポストにはね返されたところを、フエンサリダが詰めてリードを広げた。
いきなり2点のビハインドを背負ったコロンビアは、ハメス・ロドリゲス、クアドラードらを中心した崩しから反撃を試み、24分にはロジェル・マルティネスが、33分にはサンティアゴ・アリアスがスルーパスから決定的なシュートを放つも、いずれもGKブラーボに防がれる。
ブラーボはアディショナルタイムにもコロンビアの波状攻撃をはね返し、無失点での折り返しに大きな貢献を果たした。
そして束の間の休息を経て後半開始……となるはずが、シカゴのソルジャーフィールドを凄まじい雷雨が襲い、試合は長い中断を余儀なくされる。選手がピッチに姿を現わしたのは、約2時間半後だった。
十分に水を吸った芝の上で開始された後半、序盤はコロンビアが攻勢に立ち、47分にはゴンサロ・ハラからボールを奪ったダニエル・トーレスがペナルティエリア内で足を引っかけられるも、主審が笛を吹くことはなかった。
その後、チリが盛り返してコロンビア・ゴールに迫る。そんななか、コロンビアのカルロス・サンチェスがアランギスへのファウルでこの日2度目の警告。追撃姿勢のコロンビアにとっては、痛恨の退場劇となってしまった。
それでも彼らは、各選手が運動量を上げてペースを握る。クアドラードは前線での厳しいチェックからボールを奪取してチャンスを作り、得点の予感を抱かせる。また守備陣は出足が速く、集中力も高く保ち、ラインの裏を狙うチリのスルーパスをカットし続けた。
67分にCBのサパタが最終ラインからドリブルで侵攻してフィニッシュまで持ち込み、69分には左から抜け出したマルロス・モレーノが角度のない位置からシュート、そしてその直後にはショートカウンターからハメスが惜しいミドルを放った。
一方、数的有利のチリはピッチを広く使ってスピーディーな攻撃を展開し、66分には右からのクロスをエリック・ブルガルが打点の高いヘッドを放つも、これはGKダビド・オスピナの好セーブに阻まれる。
87分には右から抜け出したエドソン・プッチが中央に折り返し、これを受けたA・サンチェスがサパタに倒されるも、ここでも主審はPKを宣告することはなかった。
アディショナルタイム、コロンビアがゴール正面の好位置で得たFKを、ハメスが壁に当ててからほどなくして、試合は終了。中断時間に加え、アディショナルタイムには乱入者まで現われ、試合時間は4時間を超えた。
ともに悪コンディションのなかでもボールコントロールを乱すことなく、しっかりボールを繋いで相手ゴールに迫った点は見事であり、その点で南米サッカーの真髄を見せ付けた試合と言えた。
勝ったチリは26日、連覇を懸けて決勝でアルゼンチンと対峙することとなった。グループステージ初戦で敗れた相手、そして昨年の決勝の相手だ。一方、コロンビアは25日、開催国アメリカとの3位決定戦に臨む。
勝てば、自国で優勝を飾った昨年に続く2大会連続の決勝進出となるチリは、序盤からハイスパートなプレーでコロンビアに襲い掛かり、7分に早くも先制点を奪う。
ホセ・ペドロ・フエンサリダが右サイドを抜け出してクロスを上げると、戻ったコロンビアのファン・ギジェルモ・クアドラードがクリアしようとヘッド。これがゴール前に流れたところを、中央に詰めたチャルレス・アランギスが押し込んだ。
さらに、チリはその4分後、GKクラウディオ・ブラーボからのロングボールを巧くコントロールしたアレクシス・サンチェスが左から切れ込んで強烈なシュート。これがポストにはね返されたところを、フエンサリダが詰めてリードを広げた。
いきなり2点のビハインドを背負ったコロンビアは、ハメス・ロドリゲス、クアドラードらを中心した崩しから反撃を試み、24分にはロジェル・マルティネスが、33分にはサンティアゴ・アリアスがスルーパスから決定的なシュートを放つも、いずれもGKブラーボに防がれる。
ブラーボはアディショナルタイムにもコロンビアの波状攻撃をはね返し、無失点での折り返しに大きな貢献を果たした。
そして束の間の休息を経て後半開始……となるはずが、シカゴのソルジャーフィールドを凄まじい雷雨が襲い、試合は長い中断を余儀なくされる。選手がピッチに姿を現わしたのは、約2時間半後だった。
十分に水を吸った芝の上で開始された後半、序盤はコロンビアが攻勢に立ち、47分にはゴンサロ・ハラからボールを奪ったダニエル・トーレスがペナルティエリア内で足を引っかけられるも、主審が笛を吹くことはなかった。
その後、チリが盛り返してコロンビア・ゴールに迫る。そんななか、コロンビアのカルロス・サンチェスがアランギスへのファウルでこの日2度目の警告。追撃姿勢のコロンビアにとっては、痛恨の退場劇となってしまった。
それでも彼らは、各選手が運動量を上げてペースを握る。クアドラードは前線での厳しいチェックからボールを奪取してチャンスを作り、得点の予感を抱かせる。また守備陣は出足が速く、集中力も高く保ち、ラインの裏を狙うチリのスルーパスをカットし続けた。
67分にCBのサパタが最終ラインからドリブルで侵攻してフィニッシュまで持ち込み、69分には左から抜け出したマルロス・モレーノが角度のない位置からシュート、そしてその直後にはショートカウンターからハメスが惜しいミドルを放った。
一方、数的有利のチリはピッチを広く使ってスピーディーな攻撃を展開し、66分には右からのクロスをエリック・ブルガルが打点の高いヘッドを放つも、これはGKダビド・オスピナの好セーブに阻まれる。
87分には右から抜け出したエドソン・プッチが中央に折り返し、これを受けたA・サンチェスがサパタに倒されるも、ここでも主審はPKを宣告することはなかった。
アディショナルタイム、コロンビアがゴール正面の好位置で得たFKを、ハメスが壁に当ててからほどなくして、試合は終了。中断時間に加え、アディショナルタイムには乱入者まで現われ、試合時間は4時間を超えた。
ともに悪コンディションのなかでもボールコントロールを乱すことなく、しっかりボールを繋いで相手ゴールに迫った点は見事であり、その点で南米サッカーの真髄を見せ付けた試合と言えた。
勝ったチリは26日、連覇を懸けて決勝でアルゼンチンと対峙することとなった。グループステージ初戦で敗れた相手、そして昨年の決勝の相手だ。一方、コロンビアは25日、開催国アメリカとの3位決定戦に臨む。