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「日本とはまるで違う」欧州カップ戦との超過密日程を戦う日本代表DFが明かした“Jリーグとの相違点”。「強度の高い練習をしないと試合で動けないんです」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年02月25日

地獄のアウェーで値千金の一撃を決める

欧州特有の調整法にしっかり順応し、AZの躍進を支えている毎熊。最新23節のリーグベスト11にも選ばれた。(C)Getty Images

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 ヨーロッパリーグ(EL)のノックアウト・フェーズ・プレーオフ第1レグを4-1で先勝したAZは2月20日、ガラタサライとのリターンマッチをイスタンブールで戦った。アリ・サミ・イェン・スタジアムに集まったガラタサライのファンたちは奇跡の大逆転を祈りながら、耳をつんざくような熱い声援で自チームを猛烈に後押し。熱狂のるつぼのなか、ピッチの上で戦うAZの右サイドバック、毎熊晟矢はこう感じていた。
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「すごいアウェー感のある試合でした。僕たちがボールを持っていると、ずっとブーイングで、それも360度から来てたので」

 しかしAZの若き精鋭たちは、完全敵地のなかで自慢のアタッキングフットボールを披露し、立ち上がりから何度もビッグチャンスを作る。そして42分には毎熊が待望の先制弾を決めた。

 右ウイングのポクがドリブルを始動したとき、毎熊はその大外を走り出していた。しかし、ポクが敵のマークを剥がして、さらにボックス内で1対1のシーンを迎えた瞬間、毎熊はゴール正面に進路を変えた。

「最初はオーバーラップしようとしたんですけれど、ポクが一枚剥がしたので1対1になりましたし、内側のコースが空いたので走りました。ずっと呼んでいたんですけれど、周りがうるさくて彼もたぶん、聞こえてなかった。それでパスが出てくるタイミングが少し遅くなって角度がなくなり、それでちょっと自分の後ろ気味にパスが来ました。先に相手のDFがボールを蹴って、それが僕の足に当たった。ラッキーでした」

 これで2試合合計が5-1になった。

「前半の最後に点を決めてからちょっと観客の圧も落ちたと感じました。そこから相手の小さなミスに対しファンが苛立つシーンが出てきたので、あの1点は大きかったと思います」

 AZは危なげなく地獄のアウェーゲームを2-2でまとめ、ELベスト16進出を決めた。
 
 以前、毎熊が「連戦の調整、練習がオランダと日本では全然違う」と教えてくれたことがあった。 

「オランダに来た頃は、試合に向けた調整に苦労しましたが、だいぶ慣れました。日本は連戦だとほぼ練習をしない感じだったんですが、こっちは連戦でも対人練習をします。その違いで疲れが残ったまま次の試合に行くことが多かった。しかし今は慣れて、逆に動きやすいぐらいです」

――木曜日(ELの開催日)に試合をしたら金曜日に回復メニューじゃないですか。土曜日にガッツリやる感じなんですか?

「そうですね。日本だと中2日で試合をするときは、2日とも練習をほぼやらなかったんですけれど、こっちはちょっと(強度の高い練習を)やるんで、そこの違いがあります。試合の強度が高いので、強度の高い練習をしないと試合で動けないんだろうなと思ってます」

 しかし、スキポール空港からイスタンブールまで飛行機で4時間。バスも含めた移動時間はもっとかかるうえ、オランダとトルコには2時間の時差がある。さすがにガラタサライ戦の3日後に行なわれたオランダリーグ、対フォルトゥナ・シッタールト戦前の2日間は軽い調整に終わったという。

「チームとしては、金曜日に帰ってきたのが遅くて、リカバリー組とトレーニング組に分かれてやりました。それも夕方の6時15分から始まったので、いつもよりリカバリーの時間が少なかったと思います。そのぶん、僕も含めて(フォルトゥナ・シッタールト戦は)チーム全体がちょっと重たい部分があったと思います。でも球際に負けずにやれていたので、良かったと思います。(土曜日の戦術練習は、今回はさすがに強度を落とした?)そうですね。軽くやりました」
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