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「一番の理想は“後出しじゃんけん”」中山雅史体制3年目の沼津は「縦の速さ」と「走力」にこだわる。「より高い強度やスピードの中で」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年02月24日

1年間戦い抜ける集団を作ろうと試みている

沼津で就任3年目の中山監督。「まずは裏だろう」と強調。「それを今季はどれだけ出していけるか」。写真:元川悦子

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 2月15日に開幕した2025年J3。消化試合にバラつきがあるなか、23日時点でアスルクラロ沼津、カマタマーレ讃岐、ザスパ群馬、FC大阪の4チームが1勝1分けで勝点4を確保。上位をキープしている状況だ。

 このうち、特に注目されるのが、中山雅史監督体制で3シーズン目の沼津。就任1年目の2023年は3位、2年目の24年は2位につけていた時期もあったが、2年続けて終盤に失速。最終的に13位、10位でフィニッシュする羽目になった。

 J2昇格はもちろん、プレーオフ圏内も逃しただけに、負けず嫌いの指揮官の悔しさはひとしおだったに違いない。

 とはいえ、年間運営費5~6億円と小規模経営の沼津は、活躍した選手がすぐに引き抜かれてしまうクラブ。今季を迎えるにあたっても、昨季11得点の和田育がFC大阪、9得点の津久井匠海が水戸ホーリーホックへ移籍。中盤の要の1人だった持井響太がFC今治、左SBの濵託巳がカターレ富山へ赴くなど、多くの主力がチームを去っている。
 
 となれば、中山監督としても新たなチームを再構築しなければならない。鈴木拳士郎や森夢真、徳永晃太郎といった既存戦力に、東京農業大から加入した藤井建悟、専修大から迎え入れた一丸大地ら新人を融合させ、1年間戦い抜ける集団を作ろうと試みているのだ。

「それこそ、(今やっているのは)『トライ』です。メンバーが変わっているし、昨季と全く同じことをしても難しい。選手の能力とか特徴があるので、それに合わせた戦い方があると思いますが、基本的には攻守においてアクションを起こし、全員がどれだけ絡んでいけるのか。それをどうグラウンドで表現できるかだと思っています」

 中山監督はこう語気を強めたが、23日の松本山雅FC戦(1-1)を見る限りでは、これまでほど中盤のパス交換やボール保持にこだわらず、シンプルに前を狙うべく、より縦の速さを活かしたスタイルに変化している印象だった。

「昨年までもボールポゼッションに重きを置いていたわけではないですけど、実際にはそういうサッカーにはなっていた。でも、僕の中では『まずは裏だろう』という思いがあった。それを今季はどれだけ出していけるのかが重要なんです。

 一番の理想は“後出しじゃんけん”。相手が出てきたところで、次の手を打って、自分たちが優位に立つ。より高い強度やスピードの中でそれをやっていくというチャレンジだと思います」とも指揮官は熱っぽく語っていたのだ。

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