EURO2016
グループD3節
6月21日(火)/21:00(日本時間:28:00)/ボルドー
クロアチア×スペイン
主審:ビョルン・カイペルス(オランダ)
【注目ポイント】
●すでにベスト16進出を決めているスペインのスタメン
●豪華キャストが集結するミッドフィールドの主導権争い
●ユベントスでポジションを争うマンジュキッチとモラタのエース対決
【試合展望】
クロアチアが2位以内を確保するには、引き分け以上の結果が必要になる。引き分けなら2位での、勝てば首位でのグループステージ突破が確定。負けた場合の順位は、同時刻にランスで開催されるチェコ対トルコ戦の結果次第となる。
一方、すでに2位以内でのグループステージ突破を決めているスペインだが、彼らがこの第3戦で主力を休ませ、控え組中心のメンバーで戦うとはまず考えにくい。その根拠はデル・ボスケ監督のコメントにある。指揮官は初戦のチェコ戦の前に、次のように語っていた。
「どういった状況になろうと、第3戦でメンバーを大幅に入れ替えることはない」
指揮官がそう語る理由はひとつ。首位通過への強いこだわりがあるからだ。
では、なぜデル・ボスケ監督は、主力がコンディションを崩すかもしれないというリスクを冒してでも、グループ首位の座に固執するのか。
D組1位になれば、トーナメントでA組、C組、E組の1位とは別の山に入る。つまり、フランス、ドイツ、イタリアとの対戦を、ファイナルまで回避できる可能性が高まるのだ。
ラキティッチが、先の2試合の超人的な活躍を受けて、「もう十分楽しんだだろうから(クロアチア戦は)休めばいいんじゃないかな」と冗談交じりに語ったバルサの同僚イニエスタも、おそらくは出場するだろう。
となれば、注目はやはり豪華キャストが集結するミッドフィールドの主導権争いとなる。加えて、2015-16シーズンにユベントスでCFのポジションを争ったふたり、マンジュキッチとモラタのエース対決にも注目したいところだ。
気になるのは、クロアチア・サポーターによる暴動。発煙筒や爆竹がピッチに投げ込まれ、一時中断となったチェコ戦の二の舞だけは避けなければならない。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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デル・ボスケ監督は限りなくベストに近いメンバーを用意するはず

故障者/クロアチア=なし スペイン=なし
出場停止/クロアチア=なし スペイン=なし

モドリッチ(左)やイニエスタ(右)をはじめとする豪華MF陣の主導権争いが、両チームの明暗を左右するはずだ。(C)Getty Images