［高校選手権・２回戦］大津（熊本）２－１ 札幌大谷（北海道）／12月31日／県立柏の葉公園総合競技場

　大津の10番で清水加入内定の嶋本悠大が“違い”を見せつけた。

　１回戦で福井商を４－０で下した大津は12月31日、県立柏の葉公園総合競技場で行なわれた２回戦で札幌大谷と対戦。２－１で勝利を収めた。

　この２得点をもたらしたのが嶋本だ。

　後半11分に得た左CKでゴールを演出。公式記録はゴール前で競り合った大津のDF野口悠真の得点となったが、CKに変化を付けようと蹴る位置を変えたという嶋本は「ファーポストを意識していたので、それが良い感じの軌道で蹴れた」と振り返り、「自分の得点ですよ」と胸を張った。

　さらに嶋本は後半20分、右サイドを突破した舛井悠悟のグラウンダーのパスに反応し、ゴール前へ走り込むと、ダイレクトシュートをねじ込んだ。

　大津の山城朋大監督も苦笑いしながら、１点目に関して「野口は触ってないって自分でも言っていました」とし、「本当はたぶん、彼（嶋本）の２得点」と語る。
【画像】大津10番 嶋本悠大が１G１Aの活躍で札幌大谷に競り勝ち３回戦進出！｜選手権２回戦 札幌大谷１－２大津

　続けて山城監督は、対戦相手の札幌大谷について「すごく力のあるチーム」と述べ、どちらに転ぶか分からないゲームのなか、FC今治に加入内定している相手の10番、笹修大に「監視されながらのプレーではあったので、すごく窮屈だったと思うんですけど、ああいう形で結果を出すところはさすが」と称えた。

　大津は次戦で、佐賀東に５－０と快勝した流通経済大柏と対戦する。

　指揮官は「プレミアEASTを見ても、すごく力のあるチームというのは１年間を通して見てきました。僕も全員の名前を言えるぐらい“流経”の選手の試合を何回も見てきて、とにかく楽しみなゲームかなと思います。

　やっぱり日本一を取るうえで越えないといけないのは、組み合わせが決まった時点で１番目についたところでもあるので、調子の良さそうな相手ですが、しっかりと真っ向勝負で戦っていきたい」と意気込んだ。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト編集部）

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