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“0-15”の衝撃敗戦、伝統校の厚い壁を乗り越えて創部21年目で選手権初勝利。「サッカー部立ち上げ当時は部員11人だった」龍谷富山が築いた新たな歴史【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年12月30日

「今年は全ての歯車が噛み合って」

那覇西戦の勝利に貢献したGK吉田。応援席にいた部員と喜びを分かち合う。写真:早草紀子

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[高校選手権・1回戦]龍谷富山(富山)0−0(5PK4) 那覇西(沖縄)/12月29日/味の素フィールド西が丘

 創部21年目で選手権初勝利を掴んだのが龍谷富山だ。那覇西との1回戦は防戦一方に近い試合展開ながらも、粘り強い守備で耐え凌いでPK戦の末に2回戦進出を果たした。

 クラブ創設当時のことを思えば、夢のような出来事である。龍谷富山の濱辺哲監督はサッカー部が産声をあげた2004年の頃を振り返って「まっさらな状態でした」と話した。

「女子高から共学になって、野球部かサッカー部を作りたいという声があって、(そのタイミングで)私が呼ばれました。サッカー部を立ち上げた時は部員が11人。なかにはサッカー未経験の子もいました」

 そんな状況で初めて臨んだ選手権の県予選では富山東に0-15で敗れた。
 
 衝撃敗戦を経て創部5、6年の頃から徐々に「本校にもサッカー部があるよ」という声が出るようになり、2020年度からは2年続けて選手権予選でベスト4入りするなど力をつけてきた。そして今年度の同予選決勝ではかつて「0-15」で敗れた富山東に勝って(2-0)全国大会出場を決めると、その大舞台で初勝利を掴む。

 創部当時から指揮する濱辺監督はそこまでの道のりを「長かった」と言った。

「富山県の伝統校の壁の厚さ、強さを20年間見せつけられてきました。ただ、今年はチームとして全ての歯車が噛み合って。チャックがスムーズにしまるような感覚があります」

 濱辺監督は「内容は完敗。ほろ苦い勝利」と述べていたが、それでも新たな歴史を築いたことは紛れないもない事実である。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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