「100パーセント、決める自信があった」。
ボールを携えてPKを蹴る準備をしていると、浦和の選手からヤジが飛ぶ。
「右だろ、右か? 右だな」
「大丈夫? 足、震えてるよ」
しかし、鈴木優磨はまったく動じない。そもそも、右か左に蹴るか、本人も分からないのだから、心が乱されようがない。
本当は、PKのキッカーは自分ではなかった。でも、「自分が取ったPK。なにより、100パーセント、決める自信があった。その自信があるのに、譲るのはおかしいと思ったので、自分が蹴りたいと言いました」。
PKには絶対の自信があった。助走で一回、止まる。そうすると、GKは必ずどっちかに動くもの。GKの足しか見ていない。それで、GKが動いたのと逆のほうに蹴り込む。
だから、右か左かどっちに蹴るか分からなかったし、雑音も気にならなかった。
「あれだけ言われて、きれいに決められたから、気持ち良かった」
技術の高さと、ハートの強さ。途中出場の若きアタッカーが勝負を決定づける大仕事をやってのけた。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「右だろ、右か? 右だな」
「大丈夫? 足、震えてるよ」
しかし、鈴木優磨はまったく動じない。そもそも、右か左に蹴るか、本人も分からないのだから、心が乱されようがない。
本当は、PKのキッカーは自分ではなかった。でも、「自分が取ったPK。なにより、100パーセント、決める自信があった。その自信があるのに、譲るのはおかしいと思ったので、自分が蹴りたいと言いました」。
PKには絶対の自信があった。助走で一回、止まる。そうすると、GKは必ずどっちかに動くもの。GKの足しか見ていない。それで、GKが動いたのと逆のほうに蹴り込む。
だから、右か左かどっちに蹴るか分からなかったし、雑音も気にならなかった。
「あれだけ言われて、きれいに決められたから、気持ち良かった」
技術の高さと、ハートの強さ。途中出場の若きアタッカーが勝負を決定づける大仕事をやってのけた。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)