改革は足もとから。「密かに、そう(秘密兵器)だと思っている」。
[J1・1stステージ15節]浦和-鹿島
6月11日/埼玉スタジアム2002
浦和レッズがホームで暫定2位の鹿島と対戦する。浦和の消化試合は川崎や鹿島と2試合少なく、第1ステージ優勝を果たすためには、負けられない一戦になる。さらに、G大阪、広島、FC東京、神戸…と6月25日のステージ最終節まで、怒涛の5連戦が続くだけに、その初戦で弾みを付けたいところ。
MF青木拓矢は、大宮アルディージャから移籍して3年目を迎える。ペトロヴィッチ監督のスタイルに徐々にフィットし、柏木陽介、阿部勇樹に続く“第3のボランチ”として定着し、昨季リーグ最終戦・神戸戦では待望の浦和初ゴールを奪取。今季はレギュラー獲得への期待が高まった。
しかし遠藤航や伊藤涼太郎の加入により、ポジション争いは激化。今季これまでのリーグ戦成績は5試合・0得点にとどまっている。
それでもボールを中央で受けて逆サイドにピンポイントで展開する“振り子”のようなキックは質が高く、多くの観客から感嘆のため息が漏れる。柏木との交代でピッチに立つことが多いが、阿部とのボランチコンビは守備のバランスが良く、危険なスペースを素早く的確に埋めて、守備から攻撃への切り替えの起点になる。
さらにシャドーや最終ラインでも起用され、プレーの幅を広げている。一方、前述した神戸戦のゴールのような、ダイナミックに前線へ繰り出す攻撃が限られてしまっているのは、彼の能力を考えるともったいないか。試合の流れにはすぐ乗れるだけに、戦況を変えるプレーもできるはず。この5連戦、青木の力が必要な状況は、間違いなく訪れるはずだ。
そんな青木が今季、開幕から5本指ソックスを使用していて、「すべての足の指の力をボールや地面に伝えて、使い切れている感じがする」と言う。ターンなどでの踏ん張りにも効くそうだ。
さらに最近、練習後に長めのジョギングをする際に履いているのが、五本指のランニングシューズだ。「友人の勧めで履いてみたら、とてもしっくり来た。今は欠かせなくなっている」と言う。
より裸足に近い感触でありながら、足の10本の指でグッと地面を捉えて走ることができる。完璧に管理される大原練習場の“最上級”のピッチ(芝生)との相性も抜群。心肺機能に負荷をかけつつも、足の疲労がしっかり抜けるなど様々な効果が得られるそうだ。
あまりこだわりを持たない男として知られるだけに、この足もとの“改革”は見逃せない。これからの秘密兵器になるのでは――。そう尋ねると、青木は言った。
「密かに、僕としてはそう思っています」
チームをいろいろな面で支える彼の活躍が、浦和のタイトル獲得には不可欠と言っても過言ではない。青木がぐっと地に足を着けて、一段と飛躍を遂げる。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
梅崎、駒井、高木…リオ五輪代表候補・21歳の関根貴大が浦和の同僚から密かに盗むドリブル技とは?
6月11日/埼玉スタジアム2002
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MF青木拓矢は、大宮アルディージャから移籍して3年目を迎える。ペトロヴィッチ監督のスタイルに徐々にフィットし、柏木陽介、阿部勇樹に続く“第3のボランチ”として定着し、昨季リーグ最終戦・神戸戦では待望の浦和初ゴールを奪取。今季はレギュラー獲得への期待が高まった。
しかし遠藤航や伊藤涼太郎の加入により、ポジション争いは激化。今季これまでのリーグ戦成績は5試合・0得点にとどまっている。
それでもボールを中央で受けて逆サイドにピンポイントで展開する“振り子”のようなキックは質が高く、多くの観客から感嘆のため息が漏れる。柏木との交代でピッチに立つことが多いが、阿部とのボランチコンビは守備のバランスが良く、危険なスペースを素早く的確に埋めて、守備から攻撃への切り替えの起点になる。
さらにシャドーや最終ラインでも起用され、プレーの幅を広げている。一方、前述した神戸戦のゴールのような、ダイナミックに前線へ繰り出す攻撃が限られてしまっているのは、彼の能力を考えるともったいないか。試合の流れにはすぐ乗れるだけに、戦況を変えるプレーもできるはず。この5連戦、青木の力が必要な状況は、間違いなく訪れるはずだ。
そんな青木が今季、開幕から5本指ソックスを使用していて、「すべての足の指の力をボールや地面に伝えて、使い切れている感じがする」と言う。ターンなどでの踏ん張りにも効くそうだ。
さらに最近、練習後に長めのジョギングをする際に履いているのが、五本指のランニングシューズだ。「友人の勧めで履いてみたら、とてもしっくり来た。今は欠かせなくなっている」と言う。
より裸足に近い感触でありながら、足の10本の指でグッと地面を捉えて走ることができる。完璧に管理される大原練習場の“最上級”のピッチ(芝生)との相性も抜群。心肺機能に負荷をかけつつも、足の疲労がしっかり抜けるなど様々な効果が得られるそうだ。
あまりこだわりを持たない男として知られるだけに、この足もとの“改革”は見逃せない。これからの秘密兵器になるのでは――。そう尋ねると、青木は言った。
「密かに、僕としてはそう思っています」
チームをいろいろな面で支える彼の活躍が、浦和のタイトル獲得には不可欠と言っても過言ではない。青木がぐっと地に足を着けて、一段と飛躍を遂げる。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
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