J１は５月21日、第１ステージ13節の８試合を開催。日立柏サッカー場で行なわれた柏対福岡は、３－２で柏が競り勝った。
 
　ホームの柏は、立ち上がりの６分に先制に成功する。ロングボールをディエゴ・オリヴェイラが落とし、中川がフォロー。再びディエゴ・オリヴェイラを経由して、フリーの武富がミドルを突き刺した。
 
　その後も柏はテンポ良いパスワークで福岡を翻弄し、８分には武富のスルーパスを受けたディエゴ・オリヴェイラが決定機を迎える。さらに、22分、38分とディエゴ・オリヴェイラが惜しいシュートを放つが、いずれもネットを揺らせなかった。
 
　完全に試合のペースを握った柏の猛攻は続き、41分に輪湖のクロスを中川がボレーで合わせる。しかし、これはGKイ・ボムヨンのファインセーブに阻まれ、１－０でハーフタイムを迎えた。
 
　再三のチャンスを逃し続けていた柏は、後半に入ると手痛いしっぺ返しを食らう。
 
　ハーフタイムに井原監督から「誰も戦っていない」と叱咤を受けた福岡に局面での厳しさが生まれ、攻撃にも鋭さが出てくる。
 
　そして迎えた56分。ウェリントンの縦パスを受けた邦本がひとりでペナルティエリア付近まで持ち込み、左足でミドルを沈めて同点に。続く59分には、邦本のクロスに城後が詰めて、福岡が逆転した。邦本はJ１初ゴール。城後は２戦連発だ。
 
　しかし、このまま試合は終わらない。選手交代でフレッシュな選手を入れ、前線からのプレスを徹底させた柏は80分。伊東が高い位置で相手DFのパスを引っ掛け、素早く前線に供給。これを受けたディエゴ・オリヴェイラがドリブルシュートをねじ込み、試合を振り出しに戻す。
 
　勢いに乗ったホームチームは、さらに86分に伊東のクロスを輪湖がヘッドで沈め、逆転に成功した。結局、このゴールが決勝点になり、柏がリーグ戦３試合ぶりの白星を獲得。勝点を22に伸ばし、５位をキープした。