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昌平に初の日本一をもたらした玉田圭司の情熱。就任1年目の新米監督が選手たちと築いた深い絆【総体】

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2024年08月04日

表彰式を待つ間、空いたスペースで壁打ち

就任1年目でインハイ優勝を果たした昌平の玉田監督。写真:滝川敏之

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[インハイ決勝]昌平 3-2 神村学園/8月3日/Jヴィレッジスタジアム

 習志野高でインターハイと選手権に出場し、プロ入り後は柏や名古屋で活躍。日本代表としてもワールドカップに二度出場し、06年大会のグループステージ最終戦ではブラジルからゴールを挙げた。昨年4月から臨時コーチを務めていた昌平で監督に就任してから約5か月。選手として輝かしい経歴を持つ玉田圭司監督が歓喜の瞬間を迎えた。

 8月3日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)の決勝が福島県のJヴィレッジスタジアムで行なわれ、昌平が神村学園を3-2で撃破。先制点を前半半ばに奪われ、一度は同点に追いついたが、後半の終盤に勝ち越しを許す展開に。

 それでも諦めず、後半31分にMF長璃喜(2年)がハーフウェーラインを超えたあたりから持ち上がり、右足でミドルシュートを叩き込む。勢いに乗った昌平は同34分に長の左クロスにFW鄭志錫(3年)が頭で合わせ、この試合で初めてリードを奪った。最後は相手の猛攻を凌ぎ、冬の選手権も含めて初の日本一に輝いた。

 永遠のサッカー小僧――。そんな表現がぴたりと当てはまる。かつて、習志野時代の恩師でもある本田裕一郎氏(現・国士舘高総監督)は玉田監督についてこう回想する。

「玉田はボール遊びが好きな選手でね。ボールを奪おうとしても、なかなか取れないんだよね」

 優勝後、表彰式を待つ間に玉田監督はひとりになると、空いたスペースで壁打ちをしていた。スタンスは今でも変わらない。「技術、テクニックは僕の中で絶対にないといけないもの」と言い切り、サッカーを楽しむ姿勢を大事にしていることが見て取れる。
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 指揮官の考えは選手たちにも伝播。鄭の言葉からも垣間見える。

「誰よりもサッカーが好きで、誰よりもサッカーを楽しんでいる。人として尊敬しているし、選手としても尊敬している」

 選手たちとの関係性もフレンドリーで、近寄り堅い雰囲気は一切ない。時に冗談を交え、コミュニケーションを取る際は同じ目線。キャプテンのMF大谷湊斗(3年)が玉田監督の姿を明かす。

「すごく話しかけてくれるし、フレンドリーで話しやすいし、親しみやすい。学校の先生ではないので絡みやすい(笑)」
 
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