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パリ五輪を戦った大岩ジャパンからA代表に食い込むのは誰か!? 9月の最終予選で招集されそうなのは...いずれは斉藤光毅や高井幸大も

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2024年08月03日

数えきれないビッグセーブで日本を救った

大岩ジャパンのゴールマウスを守った小久保。パリ五輪で最もその名を知らしめた選手だろう。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 大岩ジャパンのパリ五輪での戦いは終わった。オーバーエージの招集を断念し、U-23でも久保建英、鈴木唯人、鈴木彩艶、松木玖生がメンバー外に。さらに開幕直前の怪我で、半田陸が離脱を強いられた。それでもアジア王者になったU-23アジアカップでも見せたように、日本はチームとしてのまとまりを強みとしながら、一人ひとりが局面で個性を発揮した。

 そして迎えた準々決勝のスペイン戦。FW細谷真大の同点ゴールがオフサイドの判定で取り消され、DF高井幸大の2本のシュートがポストとバーに弾かれるなど、不運な部分もあった。しかし、終わってみれば0-3。展開次第で勝機はあったと見るが、90分の戦いを突き詰めて評価すれば、EUROの優勝メンバーを含むスペインの方が一枚も二枚も上手だったことも確かだ。

 今回のパリ五輪を戦った22人にとって、ここからはA代表を目ざす戦いになる。9月にスタートする最終予選から競争に絡んできそうなのが、チームキャプテンを務めたMF藤田譲瑠チマだ。“ジョエル”の呼び名で知られる藤田が、パリ五輪で4-3-3のアンカーを担ったが、中盤であればどのポジションでもプレーでき、正確な技術を活かした配給と機を見極めた鋭い攻め上がりで、チームの矢印をゴールに向ける。

 横浜F・マリノスに在籍していた2022年に、国内組で挑んだE-1選手権を経験しているが、フルメンバーの森保ジャパンに選ばれたことはない。キャプテンのMF遠藤航という主軸はいるが、中盤は最終予選を通じて競走の余地があるポジションだ。

 まずはベルギーで圧倒的な存在感を示したいが、森保一監督は藤田の実力を十分に把握しているだけに、広島からザルツブルクに移籍した川村拓夢の怪我など、不安要素もある中盤で、いきなり9月のシリーズに招集されてもおかしくない。

 アジアカップなど、すでにフルメンバーのA代表を経験済みの細谷も、最終予選のスタートから招集されてもおかしくない。パリ五輪では4試合で1得点1アシストに終わったが、前線での力強さ、フィニッシュはもちろん、前からの守備や周りの選手を活かす起点のプレーなど、A代表経験者らしいインパクトを放った。

 現在の森保ジャパンでは上田綺世とアジアカップの後に台頭してきた小川航基が、エースFWを争う構図になっているが、小川がプレシーズンの練習試合で肩を負傷して、オランダリーグの序盤戦を欠場する可能性もある。
 
 178センチの細谷は縦の推進力を武器とするFWで、理想は柏のような2トップと考えられる。それでも大岩ジャパンの1トップを張っていたように、必要に応じて相手のディフェンスを背負いながら、ポストプレーをこなすこともできる。

 ドイツ1部ボーフムからスペイン1部マジョルカに移籍した浅野拓磨などもライバルになってきそうだが、藤田とともに最終予選のスタートから再びA代表に食い込む可能性は十分あるだろう。

 3人目はGK小久保玲央ブライアンだ。“レオ”の呼び名が定着する小久保は、おそらくパリ五輪の期間中に、最も名前を日本のサッカーファンに知らしめた選手であり、数えきれないビッグセーブで大岩ジャパンを救った。

 またセービングほど目立たないが、安定したビルドアップで組み立てを支えており、日本の積極的な試合運びを後押しした。もちろんスペイン戦の3失点を見ても、まだまだ成長の余地はありそうだ。

 これまでベンフィカのBチームでスキルを磨いてきた小久保は、セリエAのパルマに移籍した鈴木に代わる形で、一緒にパリ五輪を戦った藤田やMF山本理仁とシント=トロイデンでチームメイトに。新天地となるベルギーで、どれだけの存在感を示すことができるのか。パリ五輪は不参加だった鈴木との競争は、A代表でもヒートアップしていきそうだ。

 新たな挑戦をスタートさせる鈴木はもちろん、前川黛也、大迫敬介、谷晃生という6月シリーズで招集されていた3人や、経験豊富なシュミット・ダニエルなども越えるべきライバルになってくるが、食い込んでいけるポテンシャルは十分だろう。

【画像】U-23日本代表のスペイン戦出場15選手&監督の採点・寸評。攻守で存在感の高井、“幻ゴール”の細谷も評価
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