暫定監督は選手に2つのことを強調
[J1第24節]町田 1-2 横浜/7月20日/国立競技場
横浜F・マリノスは7月20日、J1第24節で首位のFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利した。
横浜は7月16日に、今季からチームの指揮を執っていたハリー・キューウェル監督との契約解除を発表。それを受けて同日に会見に臨んだ中山昭宏社長が「ジョン(・ハッチンソン)体制でどれだけアタッキングフットボールを取り戻せるか」と語っていたように、それまでヘッドコーチを務めていたハッチンソン暫定監督のもと、横浜が町田戦でどのようなサッカーを見せるかが注目された。
そうしたなか、横浜がワンアンカーの4-3-3から、ダブルボランチの4-2-3-1にシステムを変更したのも大きな変化のひとつだが、ハッチンソン暫定監督は試合後、町田戦に向けての準備期間で選手に強調したことを、次のように語った。
【動画】天野純の追加点で町田から2点を先行!
横浜F・マリノスは7月20日、J1第24節で首位のFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利した。
横浜は7月16日に、今季からチームの指揮を執っていたハリー・キューウェル監督との契約解除を発表。それを受けて同日に会見に臨んだ中山昭宏社長が「ジョン(・ハッチンソン)体制でどれだけアタッキングフットボールを取り戻せるか」と語っていたように、それまでヘッドコーチを務めていたハッチンソン暫定監督のもと、横浜が町田戦でどのようなサッカーを見せるかが注目された。
そうしたなか、横浜がワンアンカーの4-3-3から、ダブルボランチの4-2-3-1にシステムを変更したのも大きな変化のひとつだが、ハッチンソン暫定監督は試合後、町田戦に向けての準備期間で選手に強調したことを、次のように語った。
【動画】天野純の追加点で町田から2点を先行!
「特別なことというより、これまでやってきている部分でもっと自由度を与えた。そうすることによって選手たちは、お互いを見ながらいろんなポジションが取れる。前半は自分たちのサッカーができたなかで、ボールを素早く動かすところもそうだし、少ないタッチで相手のライン間を突破するようなボールも出してくれた」
確かにこの試合、選手のポジショニングに自由度が広がったのは明らかだった。松原健と加藤蓮の両SBが内側のポジションを取って攻撃参加すれば、喜田拓也と渡辺皓太の両ボランチがビルドアップ時にトップ下の天野純と入れ替わったり、SBの位置まで広がってスペースを広げる。CFのアンデルソン・ロペスもトップ下の位置まで下りてボールを引き出し、そのA・ロペスからパスを受け取ったエウベルとヤン・マテウスの両ウインガーがドリブルを仕掛ける。昨季まで見られたアタッキングフットボールが戻ってきたようにも感じるシーンが多かった。
また、ハッチンソン暫定監督が選手にもうひとつ強調したのが、戦う姿勢だという。
「常に最後の最後まで戦う。それを大事にしようと話をしたなかで、選手たちは最後まで落ちることなく、しっかり戦ってくれた。町田は首位を走っているチームで、簡単に倒せる相手ではなかった。そのなかでしっかり戦う姿勢を出してくれた。選手たちは素晴らしいパフォーマンスをしてくれた」
J1は24節で中断期間に入る。横浜は次節の北海道コンサドーレ札幌戦(8月7日)までの期間で、自慢のアタッキングフットボールに磨きをかけられるか。ハッチンソン暫定監督の手腕に期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】キューウェルと選手の間にできた溝の正体は? 距離の近い指導方法は一定の効果も、全体のオーガナイズは得意とせず、横浜特有の流動性は失われた
確かにこの試合、選手のポジショニングに自由度が広がったのは明らかだった。松原健と加藤蓮の両SBが内側のポジションを取って攻撃参加すれば、喜田拓也と渡辺皓太の両ボランチがビルドアップ時にトップ下の天野純と入れ替わったり、SBの位置まで広がってスペースを広げる。CFのアンデルソン・ロペスもトップ下の位置まで下りてボールを引き出し、そのA・ロペスからパスを受け取ったエウベルとヤン・マテウスの両ウインガーがドリブルを仕掛ける。昨季まで見られたアタッキングフットボールが戻ってきたようにも感じるシーンが多かった。
また、ハッチンソン暫定監督が選手にもうひとつ強調したのが、戦う姿勢だという。
「常に最後の最後まで戦う。それを大事にしようと話をしたなかで、選手たちは最後まで落ちることなく、しっかり戦ってくれた。町田は首位を走っているチームで、簡単に倒せる相手ではなかった。そのなかでしっかり戦う姿勢を出してくれた。選手たちは素晴らしいパフォーマンスをしてくれた」
J1は24節で中断期間に入る。横浜は次節の北海道コンサドーレ札幌戦(8月7日)までの期間で、自慢のアタッキングフットボールに磨きをかけられるか。ハッチンソン暫定監督の手腕に期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】キューウェルと選手の間にできた溝の正体は? 距離の近い指導方法は一定の効果も、全体のオーガナイズは得意とせず、横浜特有の流動性は失われた