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なぜ横浜はキューウェル監督を契約解除に? 中山社長が説明「期待していたところに少し届いていない」「生き生きとアタッキングフットボールをやっているのか」

カテゴリ:Jリーグ

金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

2024年07月16日

キューウェル監督の招聘時の大事な3つの視点にも言及

今季から横浜を指揮していたキューウェル監督。7月15日付けで契約解除になった。(C)SOCCER DIGEST

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 横浜F・マリノスの中山昭宏社長が7月16日、神奈川県横浜市の同社本社で、15日付でハリー・キューウェル監督との契約を解除したことについて会見を開き、その理由を説明した。

 キューウェル監督は現役引退後、ワトフォードU-21のヘッドコーチとして指導者キャリアをスタート。その後はクローリー・タウンやバーネットなどで監督を歴任したほか、22年シーズンからの2年間はセルティックでコーチを務めた。

 今季から横浜を率いていたオーストラリア人指揮官は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ではクラブ初の準優勝で終えた一方、リーグ戦では23節終了時点で8勝5分10敗、勝点29で12位と中位に甘んじていた。

 会見の冒頭、中山社長は「日頃より応援してくださっているファン・サポーターの皆さま、パートナー、スポンサー企業の皆さま、ホームタウン3市の皆さまにご心配をおかけしていますことをお詫び申し上げます」と述べ、契約解除に至った背景を次のように語った。
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「ハリー・キューウェル監督と会って話をしたのは昨日です。こちらの考えていることをお伝えしながら、約30分ほど話をさせていただいて、最終的に契約を解除することに至りました。

 今シーズンの頭からチームに合流いただいて、監督として指揮を執っていただきました。最初にACLを一緒に戦いまして、クラブ史上初めてのベスト16を突破して、決勝のセカンドレグでは一歩届きませんでしたけど、準優勝という輝かしい成績を収めていただき、感謝していますし、本人にも伝えました。

 一方、ACLとJリーグを並行して戦うのはかなり厳しい日程で、中2日の日程で言うと上期だけで去年の倍の試合をやっていくなかで、Jリーグでは現在12位。FC町田ゼルビアと勝点で20の差がついてしまっており、非常に苦しい状況が続いています。

 試合はいろんなことが重なり合って勝負がつきますので、絶対にこれだというものはないのですが、たとえば皆さんから見て、我々の選手が生き生きとアタッキングフットボールをやっているのか。そのサッカーをどれだけ見られたのかというと、そうではないサッカーが上期にはあったと思っています。我々のアタッキングフットボールをやり切れていないところに課題はありますし、その課題をはっきりさせて、そこに対して整理をして、修正を入れていくことが必要だと考えています」

 また、中山社長は今シーズンにキューウェル監督を指揮官として迎えるにあたり、クラブとして大事にしていた3つの視点として「アタッキングフットボールの理解と継承」「アタッキングフットボールの進化」「高みを目ざす(常に勝っている集団になる)」を挙げ、こう続けた。

「結果を振り返ると、ハリー・キューウェル監督はアタッキングフットボールを一生懸命に理解しようとしてくれていましたし、彼なりのエッセンスを入れようとしてくれていました。ただ、3つの視点について、その一つひとつを見ると、我々クラブが期待していたところには少しずつ届いていないという現状があると認識をしています。逆に言うと、この足りていない少しの部分を補なえれば、我々のアタッキングフットボールはすぐに戻ってこれると考えています」
 
 なお、16日のトレーニングからジョン・ハッチンソンヘッドコーチが暫定的にチームの指揮を執っている。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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