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EURO優勝のスペインはカタールW杯から何が変化したのか。“ポゼッション偏重”から脱却したハイブリットの強さ【現地発コラム】

カテゴリ:国際大会

中野吉之伴

2024年07月16日

指揮官は「私が新しいサッカーを発見したわけではない」

4度目のEURO王者となったスペイン代表。(C)Getty Images

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 スペインがEURO2024で2012年大会以来となる優勝を果たした。もう12年も時間がたっていたのか。タイトルを実際に手にするというのはとてつもなく大変なことなのだと改めて思わされる。

「無敵艦隊」と呼ばれていた時代があった。ワールドカップやEUROの予選では圧倒的な戦績で楽々と本戦突破を決めながら、いざ本大会になると思うようなサッカーができずにあっさりと撃沈というところまでがセットで使われていた。ある意味皮肉的な表現でもあった。

 ボールを保持するが、ゴールができない。守備戦術が浸透しているが、最後のところでフィジカル勝負で負ける。他国から「勝負よりも美学ばかりが強調されすぎている」と揶揄されることもあった。

 だが、今回の代表はどこよりも優勝にふさわしいチームだった。スペインイズムを感じさせるポゼッションを基盤に、両翼のニコ・ウィリアムスとラミネ・ヤマルが躍動し、ゲーゲンプレスも機能し続ける。
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 遅攻も速攻も、流れからもセットプレーからもゴールが狙える。プレスでボールが奪えて、リトリートで守備も固められる。スペインらしさを巧みに残しながらのハイブリット化が非常にうまくいったチーム作りがそこにあった。

 ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は試合後の記者会見で明確な言葉でまとめていた。スペイン人記者から、「カタール・ワールドカップや前回のEUROとどこに違いがあったのか?どこで変化が生まれたのか?」という質問に対してだ。

「サッカーはいろんな角度から解釈される。そしていろんな角度から発展される。どの大会でのスペイン代表も素晴らしかったんだ。私は私のアイディアをもたらすために取り組み続けてきた。自分達の強みを出すこと。特徴である『ポゼッションとコントロール』だけではなく、そこにダイナミックさと素早い攻守の切り替えを融合させた。チームにはスピードのある選手達もいる。異なるキャラクターを持った選手たちがいるんだ。みんなサッカーをよく知っている。私が新しいサッカーを発見したわけではないんだ」
 
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