• トップ
  • ニュース一覧
  • リーグタイトルを二分してきた横浜と川崎の低迷はなぜ起きているのか。互いの共通点と異なる要因

リーグタイトルを二分してきた横浜と川崎の低迷はなぜ起きているのか。互いの共通点と異なる要因

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年07月09日

守備面の整備を攻撃のアップデートが上回れていない

今季のリーグ戦で苦戦を強いられている横浜(上)と川崎(下)。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 数年来、リーグタイトルをほぼ二分してきた横浜F・マリノスと川崎フロンターレが揃って下位に低迷している。22試合を終えて、13位の横浜は7勝5分10敗で勝点26、15位の川崎は5勝9分8敗で勝点24だが、得失点差を見ても横浜が-4、川崎は-1となっており、その数字的にも妥当な順位と言える。

 両チームが低迷する理由には、共通点とそれぞれ異なる要因がミックスしているように思う。まず前者を探ると、リーグ全体の傾向として、ボールを保持することがゲームの主導権を握ることと必ずしもリンクしなくなってきている。

 その一つはボールを動かしながら、ニアゾーンやポケットを取っていく攻撃に対するローブロックの守備がかなり整理されて、ポゼッションから相手の守備を崩して得点することが、J1ではますます難しくなってきている。

 それでも相手を押し込んで得点を奪うには、コンビネーションで崩し切るのか、個人で打開するのかという選択肢になってくるが、横浜はそこをエウベルやヤン・マテウスの個の打開力、川崎はワンタッチプレーなどを含めたピンポイントよりのプレーに頼る傾向はある。このあたりも主力の海外移籍など、タレント的な問題と決して無関係ではないが、周囲の守備面の整備を攻撃のアップデートが上回れていないことも関係している。
 
 そしてもう1つは、ハイラインをベースとする2チームにとって、ヴィッセル神戸やFC町田ゼルビア、アビスパ福岡などロングボールを意欲的に使うチームが増加していることも、ますますポゼッションの難易度を上げている。

 ポゼッションで崩し切るチームにとって、ボールを失った直後にハイプレスをかけて、即時奪回する守備がセットになっていた。しかし、ロングボールを多用するチームも相手のハイプレスを外すためのビルドアップは習得してきている。

 ロングボールにも大きく2つの種類がある。蹴るロングボールと蹴らされるロングボールだ。意図して有利なFWに当てて、ボールをキープできたらポゼッションの一種である。しかも、下がりながら対応する相手の守備が一瞬、間延びするので、そこでFWが落としたボールを2列目の選手が前向きに受けることができれば、カウンターに似た状況を引き起こすことができる。

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
【関連記事】
「FC東京も松木も不幸」山本NDの“移籍発言”がミスリードにつながる恐れも「あたかも移籍するかのように伝わって」
「選手はどうサボりながら勝つかを考えちゃう」内田篤人が“夏のJリーグ”について持論「正直、欧州と逆のことをやっている」
もし日本代表がEUROに出場していたら? 中国で議論「ベスト4は行ける」「オランダやトルコより強い」「せいぜい16強」
「森保さんが注意しないと」闘莉王が日本代表ベテランの“行為”に苦言 「すごく気になっている」
「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希と…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月19日号
    6月5日発売
    クラブワールドカップ2025
    出場32チーム選手名鑑
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ