手応えを口にした一方、ストライカーとしては悔しさも
7月6日、湘南ベルマーレはJ1第22節で浦和レッズと敵地で対戦し、3-2で勝利した。
15節のアルビレックス新潟戦(2-1)以来、7試合ぶりの白星を掴んだゲーム。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチ上で勝利以外の意味でも喜びを噛みしめた選手がいた。左膝前十字靱帯断裂から約10か月ぶりに実戦復帰したFW根本凌だ。
根本は昨季、期限付きで加入したJ2の栃木SCで主力を担い、夏場までに6ゴールを挙げる活躍を見せたが、8月26日の水戸ホーリーホック戦で負傷。今年の5月頃まで長期のリハビリに励んでいた。
6月に入って全体練習に復帰し、徐々にコンディションを上げていたなか、浦和戦で今季初めてメンバー入りを果たし、85分からピッチに立った。そして、この背番号16の活躍がなければ、勝点3獲得も成し得なかったかもしれない。
1-2で迎えた90分、左サイドで福田翔生の落としを受けた石井久継がカットインから右足を振り抜き、殊勲の同点弾をマークした。この時、根本は背後を狙う動きで相手DFを引きつけて、シュートコースに入る動きを遅らせた。
数字には残らないが、クレバーな根本だからこそのプレーだ。24歳の黒子としての働きがキラリと光った。チームはその後、ルキアンの得点で試合をひっくり返した。
【動画】石井久継が殊勲の同点ゴール!
15節のアルビレックス新潟戦(2-1)以来、7試合ぶりの白星を掴んだゲーム。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチ上で勝利以外の意味でも喜びを噛みしめた選手がいた。左膝前十字靱帯断裂から約10か月ぶりに実戦復帰したFW根本凌だ。
根本は昨季、期限付きで加入したJ2の栃木SCで主力を担い、夏場までに6ゴールを挙げる活躍を見せたが、8月26日の水戸ホーリーホック戦で負傷。今年の5月頃まで長期のリハビリに励んでいた。
6月に入って全体練習に復帰し、徐々にコンディションを上げていたなか、浦和戦で今季初めてメンバー入りを果たし、85分からピッチに立った。そして、この背番号16の活躍がなければ、勝点3獲得も成し得なかったかもしれない。
1-2で迎えた90分、左サイドで福田翔生の落としを受けた石井久継がカットインから右足を振り抜き、殊勲の同点弾をマークした。この時、根本は背後を狙う動きで相手DFを引きつけて、シュートコースに入る動きを遅らせた。
数字には残らないが、クレバーな根本だからこそのプレーだ。24歳の黒子としての働きがキラリと光った。チームはその後、ルキアンの得点で試合をひっくり返した。
【動画】石井久継が殊勲の同点ゴール!
石井のゴールに関与した場面以外でも持ち味のフィジカルを発揮して勝利に貢献した根本は、浦和戦での自身のプレーを次のように振り返った。
「逆転されて、浦和さんのペースだったなかで投入されて、攻撃の起点になれた場面もあったし、自分が背後に抜けてツグ(石井)が決めた場面も強みを出せたと思います。他にも、自分にパスが来たら決められただろうな、というシーンもありました。感覚は間違っていないと思うので、引き続き練習から突き詰めてやっていきたいです」
手応えを口にした一方、ストライカーとしては悔しさもあったという。
「ツグやルキ(ルキアン)が点を取ったなかで、フォワードとして自分が取れなかったのは悔しい気持ちもあります。チームが勝てたのはすごく嬉しいし、次につなげられると思いますが、もっと難しいボールを収めて数字も残していかないと、生き残れないとも感じました」
8ゴールでチーム内得点王のルキアンと、6得点でスピードに秀でる福田翔生、類稀なシュートセンスを持つ鈴木章斗に、浦和戦のゴールで波に乗りそうな19歳の石井。FWに特長の違うライバルが揃うなかで、根本は競争を勝ち抜いて定位置を掴めるか。
浦和戦で見せたような数字に残らない活躍を続けつつ、栃木で磨いた得点力をJ1の舞台でも発揮できれば、次第に出場時間も伸びていくはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】「センスの塊」長谷部誠が絶賛した21歳の超逸材は? 「よく周りを見ている」
「逆転されて、浦和さんのペースだったなかで投入されて、攻撃の起点になれた場面もあったし、自分が背後に抜けてツグ(石井)が決めた場面も強みを出せたと思います。他にも、自分にパスが来たら決められただろうな、というシーンもありました。感覚は間違っていないと思うので、引き続き練習から突き詰めてやっていきたいです」
手応えを口にした一方、ストライカーとしては悔しさもあったという。
「ツグやルキ(ルキアン)が点を取ったなかで、フォワードとして自分が取れなかったのは悔しい気持ちもあります。チームが勝てたのはすごく嬉しいし、次につなげられると思いますが、もっと難しいボールを収めて数字も残していかないと、生き残れないとも感じました」
8ゴールでチーム内得点王のルキアンと、6得点でスピードに秀でる福田翔生、類稀なシュートセンスを持つ鈴木章斗に、浦和戦のゴールで波に乗りそうな19歳の石井。FWに特長の違うライバルが揃うなかで、根本は競争を勝ち抜いて定位置を掴めるか。
浦和戦で見せたような数字に残らない活躍を続けつつ、栃木で磨いた得点力をJ1の舞台でも発揮できれば、次第に出場時間も伸びていくはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】「センスの塊」長谷部誠が絶賛した21歳の超逸材は? 「よく周りを見ている」