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川崎・高井幸大が示すパリ五輪への決意。世界大会を“楽しむ”ポテンシャルと海外移籍への今の想い【インタビュー後編】

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年07月03日

幼少期に憧れたのは

なかなか本音を語ってくれない高井。それでも五輪への想いなどは口にした。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

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 川崎の次世代を担う192センチ・90キロのCBの大器。川崎U-18に所属していた2022年に、宮代大聖(現・神戸)に次ぐクラブ史上ふたり目となる高校生でのプロ契約を締結し、実質高卒1年目であった2023年にはCBとしてポテンシャルの片鱗を見せ、今季は伝統の2番を継承。

 将来を嘱望される19歳の高井幸大の胸の内、そしてここまでの歩みに迫るインタビューの後編では、開幕が迫るパリ五輪への想いなどを聞いた。

――◆――◆――
「楽しかった」

 そう言えるところに大物感が漂っている。

 口数が少ない男は、アルゼンチンでの2023年のU-20ワールドカップ、今年4、5月にカタールで行なわれたU23アジアカップの感想を、そう話すのである。

 グループリーグで敗退したU-20ワールドカップでは、冨樫剛一監督の下で右SBとして3試合に先発。そしてチーム最年少として参加した先のU23アジアカップでは主戦CBとして大岩剛監督率いるチームの優勝に大きく貢献し、日本として8大会連続出場となるパリ五輪の切符を掴んでみせた。

 大会を通じて多くの課題も残ったはずで、特にU20ワールドカップでは大きな悔しさも味わった。もっともトータルで見れば、未知の国で日々を過ごし、データが限られるなか、Jリーグでは対戦できないような外国人アタッカーとマッチアップをする舞台に、喜びを感じたというのだ。

 日の丸を背負う立場として、その言葉は一見、勘違いされてしまう部分もあるのかもしれない。しかし、どんな環境でも楽しんでこそ、自らの力を発揮できるもの。周囲からの期待、要望、プレッシャーを受け止めたうえで、川崎生まれの“攻撃好きCB”として、相手をあざ笑うかのようなボールの持ち出し、フィードを見せ、ディフェンス面では高さとスピードを活かしながら激しく守ってみせた。
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 ビルドアップに関する考え方も彼ならではある。

「自信を持ってやっています。攻撃が好きなので、前進するひとつの方法として、自分の特長として意識していますね。基本は空いているところに出そうとしますが、相手が動かないなと思ったら、わざと短いパスを出して、相手をつり出してから、縦パスを入れたり、状況によって考えながらやっています。

 でも、まず見るのはFW。FWの選手が動き出していると分かったら出しますし、リズムを作りたい時は中盤の選手とパス交換をしたりする」

 かつてはFWで、幼少期に憧れたのはリオネル・メッシや、ズラタン・イブラヒモビッチ。そして何度も応援に通った等々力で釘付けになったのは、当時の川崎を代表するストライカー・鄭大世であった。

 そうした選手たちのエッセンスを吸収しながら成長してきた、攻守に幅広く関われるCBとして、やはり彼のポテンシャルに多くの人が夢を抱いているはずである。

 ちなみにまだ憧れの鄭大世らには会ったことがないと話し、「実際に目の前にしたらなんて話すだろう? メッシやイブラヒモビッチにもいつか会ってみたいですね」といたずらっぽく笑う。
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