「ロッカールームは静まり返っていた」GS突破でもブーイングを浴びたベルギー。際立つデ・ブライネのキャプテンシーがチームを救うか【現地発コラム】
カテゴリ:連載・コラム
2024年07月01日
「チームは少なからずショックを受けている」
シュツットガルトのスタジアムに不穏な雰囲気が漂っていた。ベルギーがウクライナと引き分け、他会場ではスロバキアとルーマニアとの試合が引き分けに終わったことで、ベルギーはグループリーグを無事に突破。決勝トーナメント進出を決めていた。
だがスタジアムには大きなブーイングが飛び交う。スタジアムにはもちろんベルギー、ウクライナのファンだけではなく、地元ドイツのファンや他国のファンも観戦に訪れている。彼らからすると、せっかくのEUROだからスリリングで、アトラクティブな試合を見たいという思いを抱くのはわかる。チケット代だってそこまで安くはない。
だがそうしたニュートラルなファンからではなく、むしろゴール裏に陣取るベルギーファンから大きなブーイングが沸き起こっていた。僕の近くに座っていたベルギーファンの顔を見ていると怖いくらいだ。
ベルギー代表キャプテンのケビン・デ・ブライネは試合後の記者会見で、「試合では時にリスクチャレンジをして、時に賢くプレーすることが求められる。試合終了2分前では賢くプレーすべき」と話していた。アディショナルタイムにCKをえたシーンで、コーナーフラッグ付近でボールをキープしていたシーンについての説明だった。
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だがスタジアムには大きなブーイングが飛び交う。スタジアムにはもちろんベルギー、ウクライナのファンだけではなく、地元ドイツのファンや他国のファンも観戦に訪れている。彼らからすると、せっかくのEUROだからスリリングで、アトラクティブな試合を見たいという思いを抱くのはわかる。チケット代だってそこまで安くはない。
だがそうしたニュートラルなファンからではなく、むしろゴール裏に陣取るベルギーファンから大きなブーイングが沸き起こっていた。僕の近くに座っていたベルギーファンの顔を見ていると怖いくらいだ。
ベルギー代表キャプテンのケビン・デ・ブライネは試合後の記者会見で、「試合では時にリスクチャレンジをして、時に賢くプレーすることが求められる。試合終了2分前では賢くプレーすべき」と話していた。アディショナルタイムにCKをえたシーンで、コーナーフラッグ付近でボールをキープしていたシーンについての説明だった。
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しかしファンのブーイングはこのシーンで起こっていたわけではない。もっと前からだ。後半まだ充分時間が残されている時間帯から、相手にプレッシャーを受けているわけでもないのにGKまでパスを戻すシーンが続いていた。前半からウクライナの守備に苦しめられ、思うように決定機を作れないという試合展開が続いていただけに、ファンからするとギアをあげて攻勢を仕掛けてほしいという願いもあったことだろう。
結果として両試合ともに引き分けで終わったことで勝ち抜けを決めることができた。たが、もし終盤に失点して負けた場合は、4位でグループリーグ敗退となる危険とも隣り合わせだった。そしてウクライナの攻撃を問題なく跳ね返せていたというほど守備が安定していたわけではない。
実際、終盤にウクライナにゴールチャンスはあった。第2節のルーマニア戦ではチームとしての機能性も躍動感もあっただけに、歯がゆい思いをしたファンも少なくないのだろう。
「決勝トーナメント進出を決めたのにファンにブーイングを受けたことにチームは少なからずショックを受けている。試合後のロッカールームは静まり返っていた」とデ・ブライネは話していた。
結果として両試合ともに引き分けで終わったことで勝ち抜けを決めることができた。たが、もし終盤に失点して負けた場合は、4位でグループリーグ敗退となる危険とも隣り合わせだった。そしてウクライナの攻撃を問題なく跳ね返せていたというほど守備が安定していたわけではない。
実際、終盤にウクライナにゴールチャンスはあった。第2節のルーマニア戦ではチームとしての機能性も躍動感もあっただけに、歯がゆい思いをしたファンも少なくないのだろう。
「決勝トーナメント進出を決めたのにファンにブーイングを受けたことにチームは少なからずショックを受けている。試合後のロッカールームは静まり返っていた」とデ・ブライネは話していた。