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オランダは大丈夫なのか。指揮官も不満を口にした低調な出来にファンも怒りの声を上げた【現地発コラム】

カテゴリ:国際大会

中野吉之伴

2024年06月29日

「そもそもどんなゲームプランで臨んだのか?」

試合中にクーマン監督の指示を受けるオランダ。(C)Getty Images

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 オランダのファンはにらみつけるようにグラウンドに視線を送っていた。椅子をこぶしで何度も殴りながら怒りの声をあげているファンもいる。攻めの糸口がまったく見えない代表にキレまくってる。

 躍動感たっぷりにプレーするオーストリアとあまりに対照的なオランダは2-3で敗北。ロナルド・クーマン監督は試合後の記者会見で、低調なパフォーマンスに不満を口にし続けた。

「本来はいい守備ができるし、失点も少ない。だが今日はひどかった。非常に悪いスタートだった。守備がよくなく、相手にたくさんのスペースを与えてしまった。アグレッシブさがなく、プレッシャーがなく、ボールロストが多すぎた。2、3失点目も簡単すぎた。相手選手を追わずに簡単にいかせてしまった。2つの状況で罰を受けるだけのクオリティを相手は持っている」

 ゲームの流れを完全にコントロールされた前半は対策なしのようにさえみられた。クーマンは20分過ぎには複数選手をアップに送っていたが、35分にジョーイ・フェールマンに代えて、シャビ・シモンズを投入。フェールマンはあまりのショックにベンチで顔を覆い、ユニホームをかぶってしばらく動けなかった。確かにフェールマンは交代するまでのパス成功率はわずか47%。だが他の選手にもその傾向は同様にあった。
【動画】ファン・ダイクが批判を浴びた失点シーン
 オランダ記者がつっこむ。「そもそもどんなゲームプランで臨んだのか?」と。

「中盤に3選手を配備して、相手の2人に対応することをイメージしていたが、臨んだ通りの試合ではなかった。いいポジションをとれず、1ラインになってしまった。でも大事なのは試合中にコミュニケーションをとることだ。センターバックはもっと考慮しなければ。相手左サイドバックの攻め上がりを止めることができなかった。その点については試合前から話をしていたんだ。オフェンシブ選手が守備にも力を注がないと。選手は多く走ったが、正しいポジションにいなかった」

 確かに、ピッチ上の選手たちがそのクオリティを発揮していたとはいいがたい。給水タイムが設けられたようにかなり暑いなかでの試合になったという背景もある。それでもオーストリアがインテンシティ全開でボールを狩りに来ているのにパスの出口を作り出せず、思うがままにボールを奪われ、奪われた後のことを考えたポジショニングが取れてないから、後追いばかりになる現象がほぼ1試合を通して続いていたら、そもそもの設計図が間違っていたといわれても仕方がない。
 
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