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出場30分でまさかの“終戦”。レバンドフスキはEURO敗退にたたずんだ。敵将も驚いた先発落ちの理由は?【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2024年06月23日

本人は「気をつけないとと頭の片隅で考えるものもない」

敗戦に肩を落とすレバンドフスキ。(C)Getty Images

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「レバはスタメンから出てくると思った。カロル・シフィデルスキとコンビを組むのだと」

 3-1で勝利したポーランド戦後の記者会見で、オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督がそう話していた。直前の親善試合で太ももに肉離れを起こし、初戦のオランダ戦を欠場していたロベルト・レバンドフスキ本人も、「100%問題ない。なにも痛みは感じないし、気をつけないとと頭の片隅で考えるものもない」と復調をアピールしていた。

 だがポーランドのミハウ・プロビエシュ監督はラングニックの予想を外す形でこの試合に臨んできた。2トップを組んだのはアダム・ブクサとクシシュトフ・ピョンテクの2人。ピョンテクは元ヘルタの選手で、ベルリンのオリンピアスタジアムはホームだった。そのストライカーが同点ゴールを決めたのだから、プロビエシュ監督の狙いは悪くはなかった。

 エースを温存し、来るべき時に投入する。ベンチで戦況を見つめるレバンドフスキは、時折コーチのもとに行き、自分の意見を伝えたりしていた。
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 タイミングとしては完ぺきだったかもしれない。1-1で迎えた60分、レバンドフスキとシフィデルスキが交代の準備をしてタッチライン際に姿を現す。戦況を変えるためには大きな変化が必要だった。ポーランドサポーターからはスタジアムの屋根を突き破るかと思わせるほどの強烈な声援が沸き起こる。英雄の登場だ。

 ブラジル・ワールドカップの日本代表対コートジボワール戦で、ディディエ・ドログバがまばゆいオーラとともに途中交代し、試合の流れを完ぺきに引き寄せた試合を思い出したりもした。

 だが、サッカーにおける物語はなかなかプラン通りにはいかない。66分、オーストリアのクリストフ・バウムガルトナーに勝ち越しゴールを許すと、そこから攻守のバランスを失い、苦し紛れのつなぎのパスは相手のプレスの濁流にすぐ飲み込まれ、そのままいい様に攻め込まれてしまう。

 期待のレバンドフスキも相手DFフィリップ・リーンハルトとの競り合いで肘打ちをしたという判定でイエローカードをもらった以外、目立った活躍をすることができないまま試合終了の笛を聞くことに。そのあと行われたフランスとオランダが引き分けに終わったことで、ポーランドは3試合目を待たずしてグループリーグ敗退が決まってしまった。

 
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