湘南MF小野瀬康介、新境地・左ウイングバックで確かな手応え「攻撃では優位を作れる」

カテゴリ:Jリーグ

岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

2024年06月18日

相手DFと正対した状態からカットイン

名古屋戦で貴重な同点ゴールを挙げた小野瀬。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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「来週はもっと良くなると思います」

 右半腱様筋損傷の怪我から復帰した背番号88は、現在17位のチームを救えるか。

 6月16日、湘南ベルマーレはJ1第18節で名古屋グランパスと敵地で対戦し、1-1で引き分けた。
    
 この一戦で存在感を放ったのが、3-5-2の左ウイングバックで先発した小野瀬康介だ。湘南ではサイドボランチ(インサイドハーフ)が主戦場だったが、負傷離脱中の畑大雅、本調子を取り戻せていない杉岡大暉に代わり、12日の天皇杯2回戦・甲南大学戦から左ウイングバックで起用されている。

 名古屋戦では持ち前のテクニックを活かし、左サイドから何度も好機を演出。0-1で迎えた60分には、左サイドのボックス内でパスを受けると、相手DFと正対した状態からカットインし、右足のコントロールショットでネットを揺らした。

 試合後、小野瀬はゴールシーンを次のように振り返った。

「シュートまで自分で行こうと決めていました。中に行くために縦へのフェイクを入れて、カットインからのシュート。コースも含め、狙い通りでした」
【動画】勝点1をもたらす小野瀬のコントロールショット!
 目に見える結果を出し、本人も左ウイングバックでのプレーに一定の手応えを感じているようだ。

「攻撃では優位を作れるなと感じました。今は他の選手との兼ね合いでウイングバックをやっていて、今後はどのポジションで使われるか分かりませんが、ウイングバックで出た際には、左からのカットインシュートは武器になっていくと思います」

 一方、甲南大戦後には「守備で相手の質に助けられた部分もある。より強い個を持った選手を相手にどうなるか、試したい」と口にしていた小野瀬。実際にJ1の強度で戦ってみた感想はこうだ。

「やはり、相手の迫力は違いました。背後を取る動きや、積極的に仕掛けられると、すごく嫌だった。ただ、今日、自分が嫌だと感じたプレーは、相手も嫌なはず。ウイングバックは積極的に行くと嫌がられると、改めて感じた試合になりました」

 ちなみに、怪我に関しては「もう心配ないです」とコメント。満を持して完全復活を果たした小野瀬は、コンスタントに結果を残せるか。新境地で輝く30歳に注目したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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