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シリア戦で違いを作り出した久保建英。“らしさ”が垣間見えた2つのプレー【日本代表/コラム】

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年06月11日

ピッチの支配者と思えるほどの輝き

シリア戦で躍動した久保。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2024年6月11日、エディオンピースウイング広島での北中米ワールドカップ・アジア2次予選の最終節、シリア代表と戦った日本代表(結果は5-0)で最も注目されたのは、コンディションが心配されながらも先発メンバーに名を連ねた久保建英だった。

 3-4-2-1システムのシャドーを任された久保は、ボールの感触を確かめるように何度かドリブルで仕掛けると、8分にゴール正面からほぼフリーでシュート。これは枠内に飛ばなかったが、アグレッシブにチャンスに絡む意識が見て取れた。

 12分にはこぼれ球に素早く反応してクリアするなど守備でも尽力。15分の何気ないプレッシングも相手からしたら面倒だったに違いない。

 19分に中村の縦パスに反応し、そこから堂安のゴールをお膳立てした久保は、その3分後に自らのシュートでオウンゴールを誘発した。いずれもドリブルのコース取りは素晴らしく、状況判断の良さを示す場面でもあった。
 
 個人的に“久保らしさ”が垣間見えたのはまず28分のプレー。右サイドから嫌らしいドリブルでジワリと相手との間合いを詰め、そこからカットインして上田にパスを出したシーンだ。得点にこそ結び付かなかったが、敵の急所をえぐる効果的なパスだった。

 もうひとつは60分のプレー。後半から4-2-3-1システムの右サイドを担った久保がこれまたサイドから巧みなドリブルを仕掛け、南野拓実にフワリとしたクロスを送ったシーンである。28分のチャンスメイクを含め“レアル・ソシエダの久保”を彷彿とさせるものだった。

 パスとドリブルを駆使してピッチの支配者と思えるほどの輝きを放った久保。前半アディショナルタイムでのパスミスなどらしくないプレーもあったとはいえ、守備面でも効果的な仕事をした彼はシリアを相手に違いを作り出したと言えた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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