J１リーグは４月24日、第１ステージ・８節の９試合を開催。山梨中銀スタジアムは、甲府対FC東京が14時から行なわれた。FC東京の城福監督にとっては、２年前まで指揮を執った古巣との対戦となった。

　FC東京は、FWの平山が今季初スタメン。ボランチの梶山が開幕戦以来のスタメン起用となった。CBに入った森重も含め、４月20日のACL・全北現代戦から先発５人を入れ替えた。

　フレッシュな顔ぶれで臨んだFC東京だったが、先制したのはホームの甲府。セットプレーの流れから、最後は浮き球のパスに反応した稲垣が倒れ込みながらも右足のシュートを突き刺した。

　先制した甲府は、持ち前の堅守速攻が機能。クリスティアーノの突破からチャンスを掴む。しかし、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。一方のFC東京もセットプレーに活路を見出す展開となったが、決め手を欠き前半を１-０と甲府リードで折り返す。

　後半もボールを支配するFC東京に対し、甲府が難攻不落の牙城を築きゴールを阻む。

　しかし63分、FC東京は左サイドでFKを獲得すると、駒野のクロスに平山がヘッドで押し込み、同点とする。平山は５節の名古屋戦以来、今季２ゴール目。

　その後は互いにチャンスを掴んだもののゴールを奪うには至らず、１-１のドローで終了。それぞれ勝点１ずつを加え、FC東京は勝点10、甲府は勝点９とした。

　試合後、２年前まで３シーズンに渡り甲府の指揮を執ったFC東京の城福監督は、「やはりこのスタジアム（山梨中銀スタジアム）は相手チームにとってやりにくいスタジアムだと改めて分かった。サポーターが作るこの雰囲気は素晴らしいもの」と、サポーターと一体感を持って戦う古巣を讃えた。