• トップ
  • ニュース一覧
  • 「交渉は簡単ではありません」パリ五輪の海外組招集に森保監督が持論展開「東京五輪で我々がラッキーだったのは…」

「交渉は簡単ではありません」パリ五輪の海外組招集に森保監督が持論展開「東京五輪で我々がラッキーだったのは…」

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年05月07日

東京五輪は海外組を9人招集

東京五輪当時の招集について話してくれた森保監督。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 パリ五輪出場を決めた大岩ジャパン。目下、気になる話題は「18枠は誰になるか」、「オーバーエイジの候補者は?」などである。ただ、そもそも海外組をどこまで呼べるのか。

 ワールドカップと異なり、五輪は選手の招集に強制力がない大会だ。2016年のリオ五輪開幕直前、FWの久保裕也(当時ヤングボーイズ)がクラブの都合で本大会に参加できなかった例を覚えているファン・サポーターは多いはずだ。  

 一方、自国開催の東京五輪では日本代表メンバー22人のうち9人(五輪で過去最多)が海外組だった。具体的には、吉田麻也(サンプドリア)、中山雄太(PECズヴォーレ)、板倉滉(マンチェスター・シティ)、冨安健洋(ボローニャ)、橋岡大樹(シント=トロイデン)、遠藤航(シュツットガルト)、久保建英(レアル・マドリー)、三好康児(ロイヤル・アントワープ)、田中碧(デュッセルドルフ)である(当時のクラブで、在籍クラブはJFA発表のものに合わせた)。

 なぜ、ここまで海外組を呼べたのか。そのカラクリについて、東京五輪代表を率いた森保一氏は次のように説明した。

「1、2年前から選手たちの移籍などの動きを本人たちに聞きながら、常にチェックしながら、オリンピックに出られる状況を作っていきました。所属先のクラブ、移籍先のクラブ、代理人さんと連携しながら早め、早めの動きをしたことで、本大会に選手を招集できたと思います」

 五輪予選免除の恩恵により、早めに準備できた点が大きかった。そして森保監督は「我々がラッキーだったのは…」と持論を展開した。
 
「東京五輪が自国開催だった点です。他国でやる五輪より選手も出たいだろうと各クラブがそこに理解を示してくれたところはあったと思います」

 東京五輪はいわば例外。パリ五輪本大会に向け、今から海外の各クラブと交渉をするのはタフな作業だ。森保監督は言う。

「五輪はIW(インターナショナル・ウインドー)の開催とは違うので、選手の招集はかなり難しい。移籍が絡むケースは予測がたっていれば交渉できますが、移籍先が分からない状態だとなかなか…。オーバーエイジを含め最強チームを作っていくと大岩(剛)監督は考えると思いますが、その交渉は簡単ではありません。日本の総力を上げての交渉が必要です」

 海外組招集の壁は決して低くない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

記事:松木や荒木も安泰ではない。パリ五輪本番の18人、最終予選組から生き残るのは5~6人の可能性も。前回のアジア制覇時と比較

記事:【U-23日本代表23選手の通信簿】アジア制覇の大岩ジャパン、大会MVPの主将を文句なしのSに! 唯一“最低評価D”だったのは...

【PHOTO】アジアカップ制覇を現地・カタールで後押ししたU-23日本代表サポーターを特集!
【関連記事】
「またも最高レベル」強烈ミドルで先制点演出の鎌田大地、伊メディアから“最高評価”相次ぐ!「日本人は別の選手に」「あらゆる所で存在感」
「お前ら、帰ってきたらポジションないよ」昌子源が明かす“平河悠と藤尾翔太とのエピソード”「正直、アイツらがあっさり試合に出るようじゃ、町田に未来はない」
松木や荒木も安泰ではない。パリ五輪本番の18人、最終予選組から生き残るのは5~6人の可能性も。前回のアジア制覇時と比較
大岩ジャパンのパリ五輪“18枠”を最速予想。3つのOAを使うならどのポジション? 久保建英は招集すべき?
「3人は選ぶと思う」前園真聖が大岩JのOA活用を予想! 久保建英の招集については...

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ