現時点のペースを保てば得点王争いは30ゴール前後を争うハイレベルな展開に。

第1ステージ・6節終了時の得点ランク上位4人。ジェイ(磐田/左上)が6得点でトップに立ち、クリスティアーノ(甲府/右上)、ピーター・ウタカ(広島/左下)、ラファエル・シルバ(新潟/右下)が5得点で並ぶ。(C) SOCCER DIGEST
J1リーグは4月10日までに第1ステージの6節を終了しているが、得点ランキングにひとつの興味深い傾向が見えている。
現在得点ランキングは、磐田のジェイが6得点でトップを走るが、ランキングのトップ10(14名)のなかにジェイをはじめ9名の外国籍選手が名を連ねている(ちなみに日本人選手のトップは4得点の興梠慎三で、トップ10には5名の選手がランクイン)。
これは近年あまりない状況で、同時期の6節終了時点で見ると2012年にはトップ10内に10人の選手がランクインしたが、しかし最終結果を見ると……。
ここ5シーズン(2011~2015)、得点ランクのトップ10に外国籍選手が食い込んだ数は以下のとおりだ。
6節終了時 最終結果
2015年 5人 2人
2014年 4人 5人
2013年 4人 2人
2012年 10人 2人
2011年 4人 4人
2012年の6節終了時は、10人の助っ人がトップ10内に食い込んだものの、その顔ぶれを見るとマルシオ・リシャルデス(浦和)、キム・ボギョン(C大阪)、レアンドロ・ドミンゲス(柏)、アレックス(清水)など生粋のストライカーとは言えない選手も多く含まれ、最終的には上位から脱落している。
対して、今季6節終了時の顔ぶれは鹿島のカイオを除けば、そのほとんどが各チームのエース級の点取り屋だ。以下、今季ここまでの得点ランクである。
2016年得点ランキング(6節終了時)
1 ジェイ(磐田) 6
2 クリスティアーノ(甲府) 5
2 ラファエル・シルバ(新潟)5
2 ピーター・ウタカ(広島) 5
5 興梠慎三(浦和) 4
5 シモビッチ(名古屋) 4
7 カイオ(鹿島) 3
7 金崎夢生(鹿島) 3
7 ドラガン・ムルジャ(大宮)3
7 小林 悠(川崎) 3
7 大久保嘉人(川崎) 3
7 中村憲剛(川崎) 3
7 レアンドロ(神戸) 3
7 ウェリントン(福岡) 3
日本国籍を持たない選手たちが、シーズン最終結果で得点ランク10位内に9名入ったのは鹿島が2連覇を果たした2008年までさかのぼる(日本人選手は6名がランクイン)。この時は、鹿島のエースだったマルキーニョスが得点王を獲得し、ダヴィ(札幌)、鄭大世(川崎)、アレッサンドロ(新潟)、ジュニーニョ(川崎)、ヨンセン(名古屋)ら錚々たるストライカーたちが名を連ねている。
今季も上位の顔ぶれを見れば、これからもゴールを量産しそうなストライカーがズラリと並ぶ。現状のペースを保てば、得点王は30ゴール前後のハイレベルな争いになる。もちろん最終的な結果は蓋を開けてみなければ分からないが、現時点での助っ人FWたちの好調ぶりを示す、ひとつの傾向が浮かび上がっていると言えそうだ。
現在得点ランキングは、磐田のジェイが6得点でトップを走るが、ランキングのトップ10(14名)のなかにジェイをはじめ9名の外国籍選手が名を連ねている(ちなみに日本人選手のトップは4得点の興梠慎三で、トップ10には5名の選手がランクイン)。
これは近年あまりない状況で、同時期の6節終了時点で見ると2012年にはトップ10内に10人の選手がランクインしたが、しかし最終結果を見ると……。
ここ5シーズン(2011~2015)、得点ランクのトップ10に外国籍選手が食い込んだ数は以下のとおりだ。
6節終了時 最終結果
2015年 5人 2人
2014年 4人 5人
2013年 4人 2人
2012年 10人 2人
2011年 4人 4人
2012年の6節終了時は、10人の助っ人がトップ10内に食い込んだものの、その顔ぶれを見るとマルシオ・リシャルデス(浦和)、キム・ボギョン(C大阪)、レアンドロ・ドミンゲス(柏)、アレックス(清水)など生粋のストライカーとは言えない選手も多く含まれ、最終的には上位から脱落している。
対して、今季6節終了時の顔ぶれは鹿島のカイオを除けば、そのほとんどが各チームのエース級の点取り屋だ。以下、今季ここまでの得点ランクである。
2016年得点ランキング(6節終了時)
1 ジェイ(磐田) 6
2 クリスティアーノ(甲府) 5
2 ラファエル・シルバ(新潟)5
2 ピーター・ウタカ(広島) 5
5 興梠慎三(浦和) 4
5 シモビッチ(名古屋) 4
7 カイオ(鹿島) 3
7 金崎夢生(鹿島) 3
7 ドラガン・ムルジャ(大宮)3
7 小林 悠(川崎) 3
7 大久保嘉人(川崎) 3
7 中村憲剛(川崎) 3
7 レアンドロ(神戸) 3
7 ウェリントン(福岡) 3
日本国籍を持たない選手たちが、シーズン最終結果で得点ランク10位内に9名入ったのは鹿島が2連覇を果たした2008年までさかのぼる(日本人選手は6名がランクイン)。この時は、鹿島のエースだったマルキーニョスが得点王を獲得し、ダヴィ(札幌)、鄭大世(川崎)、アレッサンドロ(新潟)、ジュニーニョ(川崎)、ヨンセン(名古屋)ら錚々たるストライカーたちが名を連ねている。
今季も上位の顔ぶれを見れば、これからもゴールを量産しそうなストライカーがズラリと並ぶ。現状のペースを保てば、得点王は30ゴール前後のハイレベルな争いになる。もちろん最終的な結果は蓋を開けてみなければ分からないが、現時点での助っ人FWたちの好調ぶりを示す、ひとつの傾向が浮かび上がっていると言えそうだ。