10試合を終えて唯一の無敗。3試合連続ドローも改めて広島に感じた勢い

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年04月29日

勝ち越された直後に追い付く

一時は逆転されるも加藤が同点弾をマーク。勝点1を手にした。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[J1第10節]広島 2-2 川崎/4月28日/エディオンピースウイング広島

 またも勝ち切ることはできなかった。

 8節の福岡戦(△1-1)、9節の札幌戦(△1-1)という長距離移動を強いられたアウェー2連戦に続き、ホームでの川崎戦も2-2でドロー決着となった。

 それでも「このゲームをキッカケに這い上がろうと」(鬼木達監督)と下位からの巻き返しへ気合いを漲らせてきた川崎を、上手くいなしながら38分にはDF佐々木翔の左クロスをFW大橋祐紀がヘッドで決めて先制に成功する。

 後半は途中出場の川崎FW小林悠にJ1通算140得点目を許し、FW山田新にも勝ち越し弾を決められ、逆転されてしまう。

 それでも1分後にはFW加藤陸次樹のゴールで追い付くのである。確かに引き分けの数が多いのは気になるが、負けない力強さは、リーグ制覇への大きな後押しとなるのだろう。

 これで10試合を終えてJ1で唯一の無敗(4勝6分)。首位のC大阪を勝点1差で追う。 

【動画】広島×川崎ハイライト!!
 
 佐々木も継続の重要性を語った。

「勝てれば良かったので、そこはこだわっていきたいですし、だからこそこれを続けていく。チャンスを作って仕留める回数を増やしていく。当たり前のことですね。攻撃であれだけチャンスを作れるように、アグレッシブに自分たちのサッカーを続けていくところが大事。

 僕らは変わらないですし、自信を持ってプレーを続けていく。今日も非常に多いチャンスがあったと思いますし、より点を取る。より堅固に守る。自分たちのアグレッシブなサッカーを続けていく。上位をキープすることが、優勝を目指すことにつながっていくので、ブレずに続けていきたいです」

 そして川崎戦でも感じられたが、今季から使用する新スタジム「エディオンピースウイング広島」の雰囲気がやはり良い。

 この日も満員御礼が掲げられ、劣勢になれば大声援が後押し、押せ押せムードになれば一気に会場が沸き立つ。

  相手を飲み込むという表現が相応しく、今後も大きな味方になるはずである。

 20チームで行なわれている今季のJリーグはかなり混戦だが、広島の無敗記録がどこまで続くのか注目である。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【記事】「また観たいかっていうと観たくない」小野伸二、“ファンタジスタが消えた”現代サッカーに本音。中村俊輔の「生きにくくなった」に同調
 
【関連記事】
「また観たいかっていうと観たくない」小野伸二、“ファンタジスタが消えた”現代サッカーに本音。中村俊輔の「生きにくくなった」に同調
「すげぇ面倒くさい。性格悪い」内田篤人が対峙して“嫌だった日本人FW”を明かす!「ねちねち、ねちねち…」
「俺はもうサッカーは一切見ない」中田英寿が指摘する現代フットボールの問題点「分かっていない人が多い」
「ヒデさんは異常」中村俊輔が中田、小野、稲本との“黄金の中盤”を回想!「全員ライバル、伸二がいいパスしたら悔しかった」
GSで敗れた大岩Jがベスト4へ。日韓の明暗を分けた“予想外の事態”に韓国悲嘆「日本より4強進出が容易になったように見えたが...」【U-23アジア杯】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ