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「風邪気味だった」横浜戦で存在感を放った湘南FWルキアンは自身の出来に納得できず「ベストパフォーマンスには届いていません」

カテゴリ:Jリーグ

岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

2024年04月14日

「もっとチームに貢献できるはず」

横浜戦で身体を張って前線の起点になったルキアン。 (C)SOCCER DIGEST

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 4月13日、湘南ベルマーレはJ1第8節で横浜F・マリノスと敵地で対戦し、2-2で引き分けた。

 この試合でひと際存在感を放ったのが、今季加入のFWルキアンだ。得点には絡めずも、持ち前の屈強さとスピードを存分に発揮。ロングボールのターゲットとして幾度も前線で起点となれば、敵の背後への斜めのランでチャンスに絡んだ。献身的な守備も含め、最前線からチームを牽引したと言える。

 ただ、本人は横浜戦の出来に納得がいかない様子だった。

「個人的に、今日の自分のパフォーマンスは良くなかったと思っています。疲労が溜まっていた感覚でしたし、風邪気味だった。決められるチャンスを外してしまったし、失点にも絡んでしまいました。今週はもっと良い準備をしたいです」
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 本人が言うように、3分に敵陣で自らボールを奪い、相手GKとの1対1に持ち込む場面があったが、シュートは防がれてしまった。また、21分の横浜の先制点は、コーナーキックの流れから、ルキアンが身体でボールをブロックしきれず、入れ替わられてクロスを上げられたところからの失点だった。

 前線での存在感は抜群だったが、自らのプレー次第で勝利を引き寄せられただけに、手応えよりも悔しさが勝るのだろう。ルキアンはこう続ける。

「確かに、起点になるような良いプレーもあったかもしれないし、そこは続けなければいけない部分です。ただ、自分は全体を通してもっとチームに貢献できるはずです。まだ自分のベストパフォーマンスには届いていません」

 ルキアンはすでに、湘南にとって欠かせない存在となっている。2トップの相棒が変わったとしても、この11番は必ず先発に名を連ね続け、ここまでJ1全試合にフル出場中だ。

 それでも本人は「まだ自分のベストパフォーマンスには届いていない」と言うのだから、底知れない。ブラジリアン・ストライカーが自ら納得できるプレーを見せられた時、湘南はワンランク上のチームになれるかもしれない。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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