ユルゲン・クロップというカリスマ指揮官が去ることで、リバプールが大きな変革を迎えることは間違いない。そしてそこには、主力選手たちの退団も含まれる可能性がある。

　英公共放送『BBC』によると、主将フィルジル・ファン・ダイクは、リバプールの新時代の一員だと思うか問われると、「大きな問題だね。分からない」と話した。リバプールは以前からモハメド・サラーのシーズン後の去就も取りざたされている。

　攻守の要であるサラーやファン・ダイク、そしてクロップと苦楽をともにしてきた選手たちがチームを去ることになれば、リバプールにとって大きなターニングポイントとなるだろう。

　元プレミアリーグ得点王のクリス・サットンは『BBC Radio 5 Live』で「ファン・ダイク、アンドリュー・ロバートソン、サラーも退団するかもしれない。クロップだけでなく、一部選手にとっての一時代の終わりとなる可能性がある」と話した。

「クロップが連れてきた多くの選手が彼との絆を感じているだろう。『クリップが去るときが自然で適切なタイミングなのは間違いない』と考えるかもしれない」

「サラーとファン・ダイクを失えば、大きな存在が２人、リバプールからいなくなる。チームにとって絶対的な選手である彼らがいなくなれば、まったく別物だよ」

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　リバプールはこれからクロップの後任を探すことになるが、有力候補と言われているひとりが、現役時代にリバプールでプレーし、現在レバークーゼンを躍進させているシャビ・アロンソ監督だ。

　しかし、サットンは「アロンソの問題はルーキーであることだ」との見解を示した。

「十分な経験があると考えるだろうか。指導だけではない。雰囲気やクラブ全体に対処しなければいけないんだ。リバプールが招へいしたとき、クロップはドルトムントで素晴らしいことをやってのけていた。浮き沈みなど、すべてを経験していた」

「今はすべてがうまくいっている。だが、レバークーゼンはブンデスリーガ優勝を期待されるチームではない。リバプールでうまくスタートできなかったら、困難にどう対処できるだろうか」

黄金期を築いたクロップの退任、そして主力の去就に、サポーターは不安も覚えているかもしれない。指揮官が有終の美を飾れるよう、シーズンに集中する一方で、「新リバプール」がどうなるのか、大きな注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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