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パリ五輪に向けてG大阪の半田陸が再始動! 沖縄キャンプ&今季初実戦で示した自主トレの成果

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2024年01月24日

「A代表に1日でも早く絡みたい」

G大阪のDF半田は沖縄キャンプで順調に調整を進めている。写真:松尾祐希

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 パリ五輪まであと半年――。4月中旬にアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップを控えるなか、G大阪のDF半田陸が沖縄の地で順調に調整を進めている。

 大岩剛監督が率いるU-23日本代表では、右SBのレギュラー格として期待されており、身体能力の高さを生かした攻撃参加と強度の高い守備は世代屈指のレベル。ここ2年で戦術理解度が高まり、内側にポジションを取ってビルドアップの起点を務めるなど、プレーの幅を広げつつある。

 その一方で、クラブで昨季は不本意な成績だった。23試合で1得点。育成年代からお世話になってきた山形を離れ、G大阪で自身初のJ1に挑戦した2023年シーズンは、ダニエル・ポヤトス監督の信頼を掴んで開幕から出場機会を得た。

 昨年3月にはA代表に初招集。さらなる飛躍を予感させていた。しかし、昨年7月14日のトレーニングで左腓骨骨幹部を骨折。3か月ほど離脱を余儀なくされ、苦しい時間を過ごした。シーズン終盤に復帰したものの、後半戦を棒に振ったのは痛恨の極み。だからこそ、今季にかける想いは強い。

 迎えた新シーズン。半田はさらなる進化を遂げるべく、自主トレーニングで今の自分に足りない部分の強化を進めたという。

「特にこれというのはないけど、去年骨折した際に失った(身体の)バランスを見直しながら良くして、あとはパーソナルトレーニングでスプリント系を強化しました」
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 身体のバランスを考え直したのは分かるが、なぜ半田は武器の一つである瞬発系の強化に乗り出したのか。その問いに対し、本人はこう語る。

「自分の中でもっと良くしていかないといけないと思っていた。(世界基準で考えた時に)そこはやるべきだと思っていた」

 昨年11月にU-22日本代表の一員として、U-22アルゼンチン代表と対戦するなど、海外勢と対峙する機会は多い。さらに今年はパリ五輪を控えており、世界に目を向けるのは自然な流れ。将来的な欧州挑戦も含め、次のステップを見据えての行動だったのは想像に容易い。

 また、パリ五輪世代の選手たちがA代表に定着しつつあるのも、半田にとって大きな刺激になっている。

 現在、カタールで行なわれているアジアカップにはA代表の常連である久保建英(レアル・ソシエダ)に加え、同世代のGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)、GK野澤大志ブランドン(FC東京)、FW細谷真大(柏)が参戦中。焦りはないが、「A代表に1日でも早く絡みたいという想いを持ちながら、自分のできることをやって、目の前のことを1個1個やっていきたい」とA代表への想いも口にした。

 自身のサッカーキャリアを考えた時に、この1年は間違いなく大きなポイントになる。

 そのなかで迎えた今回の沖縄キャンプでは、順調に調整を進めており、1月23日に45分×3本で行なわれた新潟(1−2)との今季初実戦は、4−3−3の右SBで2本目の半ばまで出場。「ビルドアップに参加しながら、行けるタイミングで前に行くテーマでプレーしていた」と話すように、積極的に攻撃参加はしなかったが、自主トレーニングで取り組んだことを確認しながら上々のパフォーマンスを見せた。

 Jリーグ開幕まで残り1か月。パリ五輪世代期待の右SBに慢心はない。最高の状態に持っていくべく、今キャンプでトライアンドエラーを繰り返しながら、一歩ずつ前に進んでいく。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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