2023年11月26日、東京Vとの昇格プレーオフ準決勝を戦った千葉が残念ながら１-２で敗れた。試合後、会見に臨んだ小林監督は10年以上ぶりのJ１昇格に期待していたファン・サポーターに向けて「申し訳ない、そのひと言です」と言ったあと、想いを告白した。

「シーズン後半戦になると、ホームゲームでは１万3000人以上の方たちがスタジアムに足を運んでくれるようになりました。

コロナがありましたから、（集客は）どのクラブも苦労した部分ですが、そのなかでもジェフの歴史を考えた時にどうしても上手くいかない時間が長かったせいか、少しずつファン・サポーターの方たちが離れてしまった状況がありました。それが今季の後半戦は（ホームゲームで）１万3000人以上の方たちが来てくれて、中には数年前のユニホームを着て戻ってくれた方もいます。

それは個人的にも嬉しかったし、その方々に今の選手のユニホームを買っていただけるよう、スタジアムに１回来ていただいた時に『あれ、今年のジェフ、面白いじゃん』って思っていただいて、で、また足を運んでもらうようなサッカーを常にしたいと考えていました。

だからこそ、どんな戦いであっても、どんな相手であっても、自分たちの戦いをブレずにやりたい気持ちがありました。ただ、今日もスタジアムに１万人以上のファン・サポーターの方々が来てくれて、パブリックビューイングでもたくさんの方たちが応援してくれましたが、そこ（試合に勝てなかったこと）だけは申し訳ないと思っています」
 

　昨季は5775人だったJ２での千葉の平均入場者数（ホームゲーム）が、今季は8523人と増えている。

　J１昇格こそ叶わなかったが、明るい兆しが見えている事実を忘れてはいけない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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