［W杯アジア２次予選］日本 ５－０ シリア／11月21日／プリンスアブドゥラー・アルファイサル・スタジアム

　森保ジャパンは現地時間11月21日、中立地サウジアラビアでシリアと相まみえ、５日前のミャンマー戦に続き、５－０で勝利を収めた。再びのゴールラッシュとなったなか、アラビアンナイトを締め括ったのが、細谷真大（柏レイソル）だ。

　古橋亨梧（セルティック）の負傷に伴い、U-22日本代表から緊急昇格した22歳は、ミャンマー戦より１分早い66分から途中出場。すると、４－０で迎えた82分だった。伊東純也（スタッド・ドゥ・ランス）の折り返しを胸で収めてから、左足を一振り。記念すべきA代表初ゴールを奪った。

　大きな一歩を踏み出した俊英は試合後、待望の瞬間を冷静にこう振り返った。

「もう１回チャンスが来たなって感じでしたし、時間帯もミャンマー戦と同じで、結構時間もあったので、点を取れて良かったです」
【動画】新旧柏コンビで日本代表初ゴール！伊東純也→細谷真大！

　右アウトサイドでのクロスでアシストした伊東は、柏の先輩とあって、SNS上で「レイソルラインきたあああ！」といった声が溢れている。本人の中でも意識する部分は多分にあるようだ。

「１番それが得点パターンとしては自分も嬉しいですし、高校生の時からスタンドで見ていたので、こうやって代表初ゴールを純也君にアシストしてもらったのは嬉しいです」

　日本に戻れば、熾烈なJ１残留争いが待ち受ける。今回の過酷な中東遠征を含め、A代表での経験を即座に還元していく覚悟だ。

「追加招集で来て、限られた時間でしたけど、しっかり結果は残せました。そういった時でも結果を残すことはここでは大事なので、パリ世代でも得点にはこだわってやっていきたいですし、今回学んだことを自チームに戻ってすぐに試合があるので、活かしたいと思っています」

　パリ五輪世代のエースは、サウジに続いて、かつて伊東も歴史を刻んだ日立台でも歓喜をもたらすゴールを奪えるか。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

【PHOTO】日本代表のシリア戦出場16選手＆監督の採点・寸評。スコアラーと指揮官に７点台の高評価。MOMは４Aの14番