• トップ
  • ニュース一覧
  • なぜU-17日本は“死の組”を突破できたのか。強豪国との対戦で深めた自信、気づかされた自分たちの本当の実力【U-17W杯】

なぜU-17日本は“死の組”を突破できたのか。強豪国との対戦で深めた自信、気づかされた自分たちの本当の実力【U-17W杯】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2023年11月18日

ギアを上げるタイミングを見極める

難敵セネガルに2-0勝利。完璧な試合運びで勝点3を手にし、GS突破を手繰り寄せた。写真:佐藤博之

画像を見る

[U-17W杯 GS第3節]日本 2-0 セネガル/11月17日/Si Jalak Harupat Stadium

“未知との遭遇”を経て、ひと回りもふた回りも逞しくなったチームが最初の関門を突破した。

 11月17日に行なわれたU-17ワールドカップのグループステージ(GS)第3戦・セネガル戦。日本は2-0で勝利を収めた。
【動画】高岡が止まらない! セネガル戦で圧巻2発!
 2勝1敗で勝点6。グループ3位で、各組3位の上位4か国に入ることが確定。3大会連続となるノックアウトステージ進出を決め、スペインが待つラウンド16に勝ち進んだ。

 戦前から森山佳郎監督は、セネガルの身体能力を警戒し、ゲームの進め方に細心の注意を払っていた。アフリカ王者のセネガルには、「本当に17歳?」と疑いたくなるような選手がズラリと揃う“身体能力お化け軍団”。

 今年9月のアフリカ・ネーションズカップ予選でA代表デビューを果たした若干15歳のFWアマラ・ディウフを筆頭に、フル代表経験者が4人もいる。ただ、彼らにも弱点はある。2-1で勝利したGS初戦のアルゼンチン戦では集中力を欠く時間帯があり、ふとしたタイミングで緩む悪癖があった。

 そのため、ポイントはギアを上げるタイミングを見誤らないこと。センターフォワードと両サイドの選手が攻め残って仕掛けてくるカウンターのケア、無理にボールを取りに行って中盤にスペースを与えないなど、守備のタスクを遂行しながら、勝負に出る必要性があった。
 
「このゲームは下手に前に出ると、一発でやられる。前半でやられてしまうと、(試合展開が)難しくなってしまう」

 そうしたいくつかのポイントを抑えて、森山ジャパンはやるべきことをやり切った。特に素晴らしかったのは試合の入り。過去2試合は安定せず、1-3で敗れたアルゼンチン戦(GS第2戦)では、無理に前からボールを取りに行って相手の進撃を止めきれなかった。

 そうした反省を踏まえた日本は、セネガル戦では立ち上がりから狡猾にゲームを進めていく。

「かなり我慢してくれた」と指揮官が評価した通り、バランスを取りながら出力を抑えて戦った。もちろん、相手に剥がされるシーンはあり、“バズーカ砲”のようなミドルシュートを何度も放たれた。

 それでも、懸命に食らいつき、CBの本多康太郎と土屋櫂大などが相手に身体をぶつけて簡単には打たせない。ゴールに向かってきたボールもGK後藤亘が阻止し、前半を無失点で乗り切った。

【PHOTO】驚異の3試合連発&4得点!U-17W杯で大暴れ中の高岡伶颯を特集!
【関連記事】
「タカオカが我々を追い詰めた」首位通過を逃したセネガル、母国メディアが日本戦完敗を報道。ファンは「いつも前に立ちはだかる」【U-17W杯】
「完璧に遂行してくれた」日本がセネガルに2発完勝、森山監督は選手たちを激賞! 次戦に向けては「たぶんスペイン、嚙みついていきたい!」【U-17W杯】
「マスチェラーノをクビにしろ」日本に5失点大敗のU-22アルゼンチン、母国ファンは指揮官を糾弾!「歴史的な汚点」「次から次へと恥をさらすばかり」
「粉砕した!22分で4ゴールだ」U-22日本代表、強国アルゼンチンに5発大勝で中国メディアも驚嘆!「マスチェラーノを殴りつけた」
宮崎から世界へ――1年前は無名の存在だった高岡伶颯が、大舞台で渾身のガッツポーズ「絶対に自分がチームを助けたいと思っていた」【U-17W杯】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ