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「終わってみると、ちょっと複雑」水戸FW安藤瑞季が秋葉前監督への“恩返し弾”に本音。鮮烈ヘッドでチーム最多9点目「成長させてもらった」

カテゴリ:Jリーグ

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2023年11月13日

「濱さんも喜んでくれたのかな」

秋葉前監督の前で、先制弾を叩き込んだ安藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2第42節]水戸 1-1 清水/11月12日/ケーズデンキスタジアム水戸

 水戸ホーリーホックは11月12日、J2第42節で清水エスパルスと対戦し、1-1で引き分けた。相手のJ1自動昇格を阻止した一戦で、先制弾を決めたのがFW安藤瑞季だった。

 優勢だった前半から一転、後半は相手に押し込まれるなか、0-0で迎えた62分だ。MF杉浦文哉が相手DFのパスをカットすると、狙いすましたクロスを入れる。これに反応した安藤がヘディングシュートでネットを揺らした。

 安藤は仲間からのサポートを強調して、自身のゴールを振り返った。

「チャンスが来ると思っていて、あの場面では文哉が相手から上手くボールをカットした時、(小原)基樹が良いところに走ってくれて、僕にスペースを空けてくれていました。そこに良いボールが来て、あとは気持ちで流し込むだけでした。文哉にはもちろん、基樹のオフ・ザ・ボールの動きにも感謝したいです」

 恩師に成長を見せる得点でもあった。清水の秋葉忠宏監督は、昨年までの3年間、水戸で指揮を執っていた。その間、安藤は2シーズン、共闘した。試合中は得点と勝利だけを考えていたと振り返る24歳ストライカーは、“恩返し弾”について、正直な気持ちを明かした。
【動画】「オフ・ザ・ボールの動きにも感謝したい」水戸FW安藤瑞季の先制弾!
「試合が終わってみて考えると、ちょっと複雑やなっていう。本当、お世話になった監督なので。試合には私情を挟まないですけど、終わってみたら、秋さんも今年、監督になって大変やったと思うし、なんか複雑だなという。少し、そういう気持ちはあります」

 そして、秋葉体制ではヘッドコーチを務め、今季から指揮官に昇格した濱崎芳己監督との関係も含めて、こう語った。

「秋さんとサッカーをやれて、成長させてもらって、濱さんは試合前に『足振れ、点取れ』と言ってくれた。一緒にやっていた監督とコーチ、2人で僕のことを見てくれていたので。濱さんの『やってこい』という思いも形にできて、僕も嬉しかったですし、濱さんも喜んでくれたはずです」

 安藤は、チーム最多の9点目を挙げ、2023年シーズンを終えた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】ケーズデンキスタジアム水戸に集結し、力強い声援で選手を後押しする清水エスパルスサポーターを特集!(Part1)
 
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