［ACLグループステージ４節］川崎４－２パトゥム・ユナイテッド／11月７日／等々力陸上競技場

　ACLのグループステージ・第４戦として、３連勝中の川崎はタイのパトゥム・ユナイテッドとホームで対戦。

　脇坂泰斗の２本のPK弾、脇坂のCKからの山村和也のヘディング弾、宮代大聖のダメ押し弾で、４－２で競り勝った川崎は破竹の４連勝を飾った。

　もっと今年６月まで川崎に所属していた戦友・チャナティップに“等々力初得点”となる２ゴールを許すなど難しいゲームともなった。

　そのチャナティップとは、川崎の面々が試合前から再会を喜び合い、前半終了時にはマルシーニョとチャナティップがユニホーム交換をする場面も見られた。マルシーニョはこう振り返る。

「チャナは素晴らしい選手のひとりなので、自分としても好きなプレーヤーでもあります。フロンターレでもプレーした仲間として、良い時間をともに過ごすことができたので、記念にユニホームを交換できて良かったです」

　川崎時代から仲の良かったふたりは、前半終了時での交換を事前に約束しあっていたという。

【動画】川崎MF脇坂泰斗がPKで２ゴール！
 

　一方、試合後にチャナティップとユニホーム交換をしたのは、この日は途中出場となった瀬川祐輔だ。

「プレーが切れた時に交換しようと、話しかけてくれました。

　チャナとは同い年で、加えてジョアン（・シミッチ）とミキ（山根視来）も同じなんですが、チャナとはそういう意味で、一緒にご飯に行ったり、カフェに行ったり、そんな関係でした。

　それに立場も同じというか、お互いに試合に出られない時期も多かったですし、一緒にもがいてきた仲でもあるので、特別な関係性でもありましたね」

　改めて瀬川はチャナティップのプレーをピッチで目にし、「危険なところに顔を出して、そこにボールが入って前を向いたら、危険なプレーをしてくる。フロンターレにとって厄介な選手だなと感じていました」と語る。

　ちなみにチャナティップのユニホームを瀬川は、実家に持って帰り、保管してある他のユニホームなどと一緒に飾る予定だという。

　瀬川は「タイの英雄のユニホームが加わりました」と、再会を喜びながら、笑顔でスタジアムを後にした。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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