トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、現地時間11月６日に行なわれるチェルシー戦を前に、オーストラリア代表時代のソン・フンミンとの“出会い”を振り返った。地元メディア『football london』が伝えている。

　大黒柱のハリー・ケインが退団し、苦戦が予想されたトッテナムだが、プレミアリーグ開幕10試合で８勝２分と無敗をキープ。ポステコグルー監督の下、大躍進を続けている。その原動力となっているが、ソン・フンミンだ。

　いまひとつ調子が上がらないリシャルリソンに代わり、CFを担って以降は得点力が爆発しており、ここまでリーグ２位タイの８ゴールを挙げている。

　元トッテナム指揮官、マウリシオ・ポチェティーノが率いるチェルシー相手にも活躍が期待されるなか、ポステコグルー監督が韓国代表エースを巡る遍歴を語った。

　報道陣から「ポチェティーノがケイン欠場時に、ソンを中央でプレーさせていたのを見て、自分も中央でプレーさせたいと思ったのか」と訊かれ、こう答えたのだ。
【動画】後半ATに同点弾！ポステコグルー監督を焦らせたソン・フンミンの劇的弾

「彼は2015年のアジアカップで私のチーム相手にゴールを決めたんだ。それで十分だった！ハイレベルなゴールスコアラーだとはっきり分かったよ。私は長い間、彼を追いかけてきた。攻撃的な選手に問われるのは、ゴールを脅かす選手かどうかだ。彼は常にゴールを脅かす存在であり、優れたフィニッシャーだ。チーム状態や必要としているものに最もフィットすると思ったのは間違いない」

　日本は準々決勝で散った2015年のアジアカップで、当時ポステコグルー体制下のオーストラリアは韓国と２度対戦。再戦となった決勝では、ソン・フンミンに一時同点となるゴールを許すも、２－１でグループステージのリベンジを果たし、見事に初優勝を果たした。

　数年前の敵は今日の友――。ポステコグルー監督は、母国のアジアNo.１の座を脅かした因縁のストライカーと共に、世界最高峰のリーグを席巻している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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