• トップ
  • ニュース一覧
  • 完敗の神戸戦で考える鹿島が目ざすべきスタイル「根本にあるものをまずはぶつけないと」仲間隼斗の言葉にヒントが!

完敗の神戸戦で考える鹿島が目ざすべきスタイル「根本にあるものをまずはぶつけないと」仲間隼斗の言葉にヒントが!

カテゴリ:Jリーグ

渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

2023年10月23日

神戸戦までの3週間は「ボール保持の時の取り組み」に焦点

後半のスタートから投入された仲間。精力的に前線を駆け回った。写真:滝川敏之

画像を見る

[J1第30節]神戸 3-1 鹿島/10月21日/国立競技場

 鹿島アントラーズにとって、優勝戦線に踏みとどまるための重要な一戦だった。しかし、首位のヴィッセル神戸との国立競技場での試合は、1-3で敗戦。リーグ優勝の可能性はなくなり、7季連続で国内主要タイトルの無冠が確定した。

 鹿島にとって何が足りなかったのか。

 30節終了時で6位、昨季と同じ4位は勝点3差で十分に射程圏内だ。いわゆる上位陣であることは間違いないだろう。ただ、タイトルまでは一歩足りない。その足りない距離を埋めるために、試行錯誤を繰り返している。

 神戸戦までは、ルヴァンカップや天皇杯のほか、代表のインターナショナル・マッチデーもあり、前節からは約3週間の期間があった。

 岩政大樹監督は「ボール保持の時の取り組み」にフォーカスし、「自分たちのリズム」で試合を進めることに主眼を置いた。主体的にゲームをコントロールすることを目ざしたのは、対戦相手によって差が出ているようでは「優勝できない」と感じたからだ。

 神戸戦では立ち上がりから最終ラインでパスをつなぎ、相手のプレスを剥がそうとする姿勢は見えた。それでも、相手の勢いに押され、前半のうちに2失点を喫した。
【PHOTO】鹿島の出場16選手&監督の採点・寸評。失点につながるクロスを止められなかった広瀬は厳しい評価に。どのポジションでもきっちり仕事をこなした佐野は及第点以上
 ベンチから戦況を見つめていた仲間隼斗は「常に理想を追いかけることは大事なこと」と言う一方で、物足りなさも感じたという。

「少し理想にとらわれ過ぎた部分はあったと思います。相手に対して対処していく部分が足りなかったのかなと。神戸もパスワークで剥がしてくる相手には慣れている部分もあったはずです。

 だからこそ、自分たちの根本にあるものをまずはぶつけないといけない。まずは神戸に走り勝って、球際の勝負に勝って、個々の局面で勝っていく。その積み重ねで優勝が見えてきて、士気の上がる神戸のパワーを上回っていかないといけない」

 後半のスタートから投入された仲間は、意図したとおり、チームの活性化に一役買った。それでもチームは勝点を奪うことはできていない。

 モダンで論理的なスタイルと、伝統的な熱量や強度を押し出した戦い方。両方を取り入れてこそ次の一歩が踏み出せるはずだ。シーズン終盤でこんなことを言っていてもいけないかもしれないが...“まだ”4節残っている。今季中にその最適解を見つけたい。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「重く受け止めている」「本当にマズい」鹿島・鈴木優磨が無冠決定に語った危機感

【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブ”美女チアリーダー”を一挙紹介!

【PHOTO】国立に集結し選手たちを鼓舞し続けた鹿島アントラーズサポーター
【関連記事】
【採点寸評|鹿島】7年連続の無冠。指揮官は「完全に力負け」と完敗認める。交代選手の奮闘が救いか[J1第30節 神戸 3-1 鹿島]
「重く受け止めている」「本当にマズい」鹿島・鈴木優磨が無冠決定に語った危機感
神戸戦完敗で今季無冠…柴崎岳は現状をどう見ているか「小さな努力」「地道な作業」で鹿島伝統の勝負強さを取り戻したい
日本代表のW杯予選メンバー23人を予想!10月シリーズから7人が選外。最激戦区の2列目は堂安、南野、前田で迷ったが...
「ちょっと上回っている印象」城彰二は森保JのFW争いで上田綺世推し!チュニジア戦で先制弾の古橋亨梧より優位な点は?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ