日本代表がチュニジア代表を２-０で破った試合で、CBの板倉滉は「相手のいいところをあまり出させずに終われた」との手応えを掴んでいた。

「攻撃しながら相手をコントロールして、攻守の切り替えのところも意識高くできていました。奪われた後とかは怖さがありましたが、リスク管理もできていました」

　ただ、チュニジアに対しては「もっと来てほしかった」感覚もあった。

「来てもらったほうが相手は動くし、崩しやすいイメージがありましたが、構えられてしまったので」

　それでも慌てることはなかった。

「構えられてもスピードを上げすぎず、状況を見ながらやりました。横パスだけにならず、中盤やその前の選手を見て、上手く運べているシーンはありました」

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　５-４-１システムでかなり引いてきたチュニジアとのゲームは、来月から始まるワールドカップ２次予選に向けて良いテストになったのではないか。そう直接訊くと、板倉は「そうですね」と話し始めた。

「日本対策として５-４-１でブロックを作るチームはあると思います。そういう相手をどう崩すか。今日は焦れずに相手が来るのを待ち、実際に出てきたらそのチャンスを逃さずに攻め込むことはできていました。もちろんもっと良いところにパスをつければというシーンはたくさんありましたけど、試合を通してコントロールできた点で収穫はあったと思います」

　キャプテンの遠藤航も同じニュアンスのコメントを残している。

「ブロックを敷く相手に無理矢理（縦パスを）入れてもカウンターを食らうので、とにかく焦れずにボールを回すことが大事です。相手が来るのを待つのが大事で、そのタイミングで仕掛けられるかですね」

　奇しくも一致した板倉と遠藤の見解。こういう感覚が同じだからこそ、良い連係を築けるのだろう。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）


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