鎌田大地ら新加入選手たちは、もともと希望した選手とは違うとの発言で、ラツィオ指揮官は地元メディアから批判を浴びている。

　マウリツィオ・サッリ監督は９月30日のミラン戦で0-2と敗れた試合後、夏のクラブの補強に不満をうかがわせた。ラツィオはセリエA開幕７試合で２勝１分け４敗の７ポイント。首位に11差、チャンピオンズ・リーグ出場ラインに７差の16位と低迷中だ。

　実際、指揮官が望んだ選手たちをラツィオが獲得できず、夏の補強が出遅れたことは、メディアからも指摘されている。しかし、サッリ監督の発言は、鎌田ら新戦力のモチベーションを落としかねないとの声も少なくない。

　ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、アンドレア・プランディ記者は『Radiosei』で、「負ける度にいつも言い訳しようとすることはできない。日程、ピッチコンディション、キックオフ時間、そして今度は補強だ」と述べた。

「サッリのような偉大な監督がまったく責任を負わないなどあり得ない。補強に関する監督の発言は非常に深刻だと思う。新戦力が誰もこのチームに入っていけず、監督による代替プランがないなどあり得るか。難局を抜け出す方法はたくさんある。サッリのそれはベストではないと思うね」

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　さらに、同記者は「こういった発言は受け入れられない」と続けている。

「確かに補強は出遅れた。だが、会長が動いてからは、価値ある選手たちが加わっている。マテオ・ゲンドゥジとダイチ・カマダは代表選手たちだ。グスタフ・イサクセンは昨季欧州で頭角を現したタレント。そしてほかの選手たちはまだこれから評価すべきだ」

　指揮官の主張に対し、クラウディオ・ロティート会長が「ビッグクラブとの差はない」「素晴らしい補強をした」と話すなど、上層部の溝が懸念されるラツィオ。10月４日のチャンピオンズ・リーグでセルティックと対戦するサッリ監督のチームは、欧州の舞台で流れを変えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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