アルゼンチン戦8ゴールはまだ序章! なでしこJの第2章はW杯時より変幻自在なチームへ

カテゴリ:女子サッカー

渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

2023年09月24日

新システムは「人を変えずに今までやっていた形にもできる」

CBとアンカーに対応するキャプテンの熊谷(右)。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 なでしこジャパンは9月23日、国際親善試合でアルゼンチン女子代表と対戦し、8-0で勝利を収めた。

 FIFAランキング8位の日本に対して、同31位と格下のアルゼンチン。主力7選手が招集できず、移動のトラブルで予定より1日遅れて到着するなど、諸事情で力を発揮しきれなかった相手との対戦だったため、8ゴールを奪った攻撃、相手シュートを1本に抑えた守備など、数字を鵜呑みには出来ない。

 ただ、ゲーム中の対応力は先の女子ワールドカップを経て磨きがかかったように映る。

 この試合では、W杯で採用していた3-4-2-1から4-3-3へ布陣を変えたが、山下杏也加から平尾知佳に代わったGK以外は、W杯時でも出場機会を得ていた主力やレギュラークラスが名を連ねるなど、メンバーに大きな変更はなかった。

 W杯ではCBだった熊谷紗希がアンカーに上がり、ダブルボランチの長谷川唯と長野風花がそれぞれインサイドハーフへ。シャドーだった猶本光と宮澤ひなたが少しワイドに開き田中美南と3トップを形成した。

 新布陣では、「より流動的で相手もマークしづらい」(長谷川)という攻撃面や、「失ってもすぐに奪い返せる」(宮澤)という守備面など、新たな可能性も提示できた。

 10月から始まるパリ五輪のアジア2次予選では、日本が主導権を握る戦いも想定され、さらに新システムの威力が増しそうだ。
【PHOTO】なでしこJのアルゼンチン戦出場17選手&監督の採点・寸評。2ゴールの長谷川を高採点。田中美の献身的な守備も評価
 さらに、この布陣の導入はその先も見据えているのかもしれない。

 池田太監督が「人を変えずに今までやっていた形にもできる」と語ったように、試合中にアンカーでスタートした熊谷がCBの位置まで下りたり、遠藤純と清水梨紗の両SBが高い位置をとる時間帯もあるなど、ゲーム展開に応じて変化させた。

 今後はメンバーを変えずに試合中にも可変できる3-4-2-1と4-3-3のふたつのシステムを使い分け、相手の狙いを外し、日本のペースに引き込む戦いに磨きをかけていくか。

 なでしこジャパンがアルゼンチン戦で見せた変幻自在な戦い方は、今後の伸びしろを強く感じさせた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「日本は強すぎる。アジア最強に相応しい」8発圧勝のなでしこJに中国メディアも衝撃!「狂気のゴールにアルゼンチンはなす術なく立ちすくんだ」

「おぞましい結果だ」なでしこJに大量8失点のアルゼンチン、まさかの惨敗にファン嘆き!「日本とはレベルが違いすぎる」

【PHOTO】北九州スタジアムに集結したなでしこジャパンサポーター!
【関連記事】
【なでしこジャパン8-0アルゼンチン|採点&寸評】終始圧倒してゴールラッシュ! 軒並み高評価の中でテクニシャン長谷川をPOMに!
「日本は強すぎる。アジア最強に相応しい」8発圧勝のなでしこJに中国メディアも衝撃!「狂気のゴールにアルゼンチンはなす術なく立ちすくんだ」
「怒っている」“首絞め”で一発レッド!ロドリの蛮行に指揮官ペップが憤慨!「気をつけろと言ったのに、罠にはまった」
「着こなし最高」「なんで持ってるの」バルサDFクンデ、まさかの日本代表“桜餅ウェア”でスタジアム入りが話題!「めちゃくちゃクール」
「おぞましい結果だ」なでしこJに大量8失点のアルゼンチン、まさかの惨敗にファン嘆き!「日本とはレベルが違いすぎる」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ