リオネル・メッシやネイマールが去った一方で、欧州サッカーの第一線では未来を担う若手逸材が続々と台頭している。

　ラ・リーガでは16歳の超新星ラミネ・ヤマルがバルセロナで頭角を現わし、プレミアリーグではブライトンの18歳（10月19日に19歳）エバン・ファーガソンが開幕５試合で４ゴールと爆発。もちろん、セリエＡ、ブンデスリーガ、リーグ・アンにも進境著しいヤングタレントは少なくない。

　ワールドサッカーダイジェスト編集部が若手逸材を「技能別」に紹介する本シリーズ。その第２回目は「ドリブラー」後編だ。バスクのスピードスター、密集地帯をすり抜けるインサイドハーフ、さらにはフランスで牙を研ぐ18歳の新鋭などの魅力とは――。

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■フリオ・エンシソ
ブライトン所属／パラグアイ代表
生年月日：04年１月23日
身長・体重：168cm・64kg
主戦場：トップ下

　南米の香りを濃厚に漂わせるドリブラー。細かいボールタッチで敵の体勢を崩し、その瞬間を見逃さずに一気に抜き去る。昨シーズンのチェルシー戦やマンチェスター・Ｃ戦で決めたミドルも大きな武器で、マーカーは一瞬たりとも気が抜けない。８月に左膝を負傷し、現在は戦列復帰に向けたリハビリに励んでいる。
 

■ハービー・エリオット
リバプール所属／イングランドＵ－21代表
生年月日：03年４月４日
身長・体重：170cm・67kg
主戦場：インサイドハーフ

　密集エリアをスルスルとすり抜けるドリブルが得意で、ウイングからインサイドハーフに転向した22－23シーズン、そのストロングポイントを活かすための状況判断に磨きをかけた。チャンスと見るや、強引にでも突破して決定機を作る。ドミニク・ソボスライやアレクシス・マカリステルが加わったリバプールの中盤は多士済々だが、今シーズンは開幕から全試合に途中出場している（５節終了現在）。

■ニコ・ウィリアムス
アスレティック所属／スペイン代表
生年月日：02年７月12日
身長・体重：181cm・67kg
主戦場：右ウイング

　積極果敢に１対１に挑み、持ち前のスプリントで一気にぶち抜く俊英だ。相手を振り切った後のクロス、そしてフィニッシュワークの精度も高い。ドリブラーのイメージが先行しているが、決してドリブル一辺倒というタイプではない。