「コンディションはだんだん上がってきています」
J3で飛躍した若武者が、J1の舞台でも花開しつつある。
9月2日に行なわれたJ1第26節の湘南ベルマーレ対鹿島アントラーズ。試合は2-2の引き分けに終わったが、試合終盤に輝きを放った選手がいた。今夏にY.S.C.C.横浜から湘南に加入した福田翔生だ。
81分から2トップの一角でピッチに立つと、積極的に周囲と絡みつつ、攻撃を活性化。スピードを活かしてカウンターの起点となれば、エリア内でボールを受け、身体を巧みに使い反転してシュートを放つなど、わずか10分強のプレーだったが存在感を放った。
しかし、試合後に取材に応じた福田からは、悔しさがにじみ出ていた。
「チームの流れを変えるために、得点を決めることを考えて入りました。決定機を外してしまったので...。そこに尽きます」
彼の言う「決定機」とは、先述の“エリア内でボールを受け、身体を巧みに使い反転してシュート”した、86分のシーンだろう。至近距離から放った右足のコントロールショットは、狙いよりもわずかに内側に入り、相手GKに脚で防がれた。一連の流れが完璧だっただけに、悔しさも大きかったようだ。
「時間もあったし、横に味方もいたので、自分らしくない考え方をしてしまった。YS横浜の時であれば、良い意味で何も考えずに打ち切れたはずです。今は『チームのためにやろう』と思いすぎて、力が入ってしまっている部分があります」
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。新エースの自覚を結果で示した大橋。泥臭く身体を張った大野はチームに足りないものを加えた
9月2日に行なわれたJ1第26節の湘南ベルマーレ対鹿島アントラーズ。試合は2-2の引き分けに終わったが、試合終盤に輝きを放った選手がいた。今夏にY.S.C.C.横浜から湘南に加入した福田翔生だ。
81分から2トップの一角でピッチに立つと、積極的に周囲と絡みつつ、攻撃を活性化。スピードを活かしてカウンターの起点となれば、エリア内でボールを受け、身体を巧みに使い反転してシュートを放つなど、わずか10分強のプレーだったが存在感を放った。
しかし、試合後に取材に応じた福田からは、悔しさがにじみ出ていた。
「チームの流れを変えるために、得点を決めることを考えて入りました。決定機を外してしまったので...。そこに尽きます」
彼の言う「決定機」とは、先述の“エリア内でボールを受け、身体を巧みに使い反転してシュート”した、86分のシーンだろう。至近距離から放った右足のコントロールショットは、狙いよりもわずかに内側に入り、相手GKに脚で防がれた。一連の流れが完璧だっただけに、悔しさも大きかったようだ。
「時間もあったし、横に味方もいたので、自分らしくない考え方をしてしまった。YS横浜の時であれば、良い意味で何も考えずに打ち切れたはずです。今は『チームのためにやろう』と思いすぎて、力が入ってしまっている部分があります」
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。新エースの自覚を結果で示した大橋。泥臭く身体を張った大野はチームに足りないものを加えた
一方で、自身のコンディションや味方と絡むプレー、練習での充実感には手応えを感じているとも語る。
「コンディションはだんだん上がってきています。J3を戦ったシーズン前半戦は途中出場で出ることがなかったので、途中から試合に入るのが難しさは感じていますが、身体のキレ自体は良いです。守備戦術も理解はできています。あとはフィニッシュだけ。今日はもっとリラックスして打てば良かったです」
試合は90+2分にPKで追いつかれてのドローで、自分が決めていればと、嫌でも考えてしまう展開。福田にとっては、心残りのある一戦になったのだろう。
それでも、出場した最後の約10分間で福田が見せたパフォーマンスは、降格圏に沈むチームを勇気づけるには十分な出来だったと言える。
リーグ戦は残り8試合。何としてでもJ1にしがみつくため、下を向いている暇は一瞬たりともない。そんな環境が、22歳のストライカーをより大きく成長させるはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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【PHOTO】試合を盛り上げ選手達を鼓舞した湘南ベルマーレサポーターを特集!
「コンディションはだんだん上がってきています。J3を戦ったシーズン前半戦は途中出場で出ることがなかったので、途中から試合に入るのが難しさは感じていますが、身体のキレ自体は良いです。守備戦術も理解はできています。あとはフィニッシュだけ。今日はもっとリラックスして打てば良かったです」
試合は90+2分にPKで追いつかれてのドローで、自分が決めていればと、嫌でも考えてしまう展開。福田にとっては、心残りのある一戦になったのだろう。
それでも、出場した最後の約10分間で福田が見せたパフォーマンスは、降格圏に沈むチームを勇気づけるには十分な出来だったと言える。
リーグ戦は残り8試合。何としてでもJ1にしがみつくため、下を向いている暇は一瞬たりともない。そんな環境が、22歳のストライカーをより大きく成長させるはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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