大事なのはこれからだ。だが、セリエAでの初得点、それもラツィオに今季初勝利をもたらした決勝点は、鎌田大地のプレッシャーをひとつ取り除いたと言えるだろう。

　鎌田は９月２日のセリエA第３節ナポリ戦で、52分に初ゴールを記録した。その鮮烈弾で２－１と勝ち越したラツィオは、そのまま逃げ切りに成功。昨季王者を下し、開幕から連敗スタートという嫌な流れを止めている。

　サウジアラビアに移籍したセルゲイ・ミリンコビッチ＝サビッチの後釜として加入したラツィオだが、チームが開幕２連敗を喫したこともあり、これまでは厳しい評価を受けていた。特に失点に絡むかたちとなった前節は、複数メディアから手厳しく批判されていた。

　それだけに、ひと安心というところだろう。ラツィオ専門サイト『cittaceleste』によると、鎌田は試合後に「僕とチームメイトにとって特別な勝利。このユニホームでの初得点、チームメイトを助けることができて、とてもうれしい」と話している。

「ゴールとアシストを記録することが必要だ。ミリンコビッチ＝サビッチのポジションを埋めなければいけないというプレッシャーを感じている。彼は本当に強かった。だから少しプレッシャーがある。ゴールできて、僕にとって特別だ」

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　その後、鎌田は自身のSNSでも、ゴールを祝う姿の写真を投稿。「初得点と初勝利」と喜んだ。

　投稿にはイタリア語でサポーターから祝福のメッセージも寄せられている。

「ありがとう」
「君はフェノーメノ（怪物）だよ」
「司令官は誰か見せてやれ、サムライ」
「（アルファベットで）ドウモアリガトウ、ダイチサン」
「時間を与えよう。ダイチがどんな選手になるか、本当に分かるから」

　加入から１か月とあり、コンディションが万全でないことが取りざたされてきた鎌田だが、このゴールを機にさらにブレイクできるか。今後が楽しみだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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