指揮官から高く評価されているのは吉兆だ。

　リバプールのユルゲン・クロップ監督は、８月18日に加入が正式発表された遠藤航の活躍を信じている。クラブのレジェンドのひとりのように足跡を残せるはずだと称賛した。

　専門サイト『Liverpool Echo』によると、クロップは「目を引く移籍ではない。『オー・マイ・ゴッド』じゃないし、今の時点で彼のためのチャントをつくっている人はいないかもしれない」と話している。

「だが、待ってくれ。リバプールのサポーターが大好きになるような何かを彼が持っていることは確かだ。ユニホームを着たらピッチで全力を尽くすだろう。みんなそれが大好きになるはずだ」

「多くの元選手やスタッフから連絡を受けた。みんな、『本当なら天才的な補強だ。長年彼を求めていた』みたいな感じだったよ。ドイツでは非常にポジティブなんだ。彼はとても高く評価されている」

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　リバプールが狙っていたモイセス・カイセドやロメオ・ラビアといった若手の有望株と違い、日本代表キャプテンの遠藤はすでに30歳。だが、英紙『Metro』によると、クロップは「遅咲きの選手で、長く過小評価されてきたのは確かだ」と話した。

「（30歳だと）思う人はいないだろう。彼を見たら『車を運転していいのか？』と思うくらいだ。そしてピッチの上での彼は真の怪物となる」

　さらに、指揮官は「私が来てからのリバプール最高のレジェンドのひとりはジェームズ・ミルナーだ。その彼がここに来たのは29歳のときだった」と続けている。

「ミルナーがいなかったら、近年の成功を収めることはできなかった。ワタルは同じようなインパクトを残せる。問題があるときに、その問題にこだわるのと、解決策を見つけるのと、私だったら解決策があるほうがうれしい」

　加入決定の知らせでサポーターを興奮させることはできずとも、大事なのは実際のプレーでファンを沸かせられるかどうかだ。熱狂的なリバプールのサポーターから愛される存在となれるか。遠藤の活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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