もちろん、最も大事なのはチームがひとつずつ階段を昇っていくことだ。ただ、ここまでの活躍ぶりから、個人の名誉が話題となるのも、まったく不思議ではない。

『EUROSPORT』は８月10日、オーストリアとニュージーランドで開催中の女子ワールドカップでゴールデンボール（大会最優秀選手賞）の候補となる６選手をピックアップした。日本からは宮澤ひなたと遠藤純の２選手が選ばれている。

　得点ランク首位に立つ宮澤について、同メディアは「コンスタントな得点による貢献が、彼女を大きく後押ししているのは間違いない」と報じた。

「ここまで５得点という見事な数字で、ミヤザワはレースをリードしている」

　宮澤について「スピードでDFたちにとっての悪夢となっている」と評したEUROSPORTは「51分ごとに１得点、大会通算で枠内シュート６本を放って外したのは１本のみという数字だけに、彼女の決定力の高さは接戦において重要となり得る」と続けている。

「日本はこれまでのパフォーマンスから、ベスト４やそれ以上に勝ち進むと予想される。そうなれば、彼女は確実に受賞候補の筆頭だ」

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　一方、同メディアは遠藤について、「大会を通じて素晴らしい安定ぶりを見せ、日本で最も信頼できる選手のひとりとして台頭した」と賛辞を寄せた。

「大会における彼女のパスレンジは世界有数だ。相手を騙すようなパスの特殊な才能は非常に素晴らしい。さらに、相手のフォーメーションに合わせてボールを操る抜け目ないビジョンや巧みなポジションと、非常に優れた選手だ。他の日本選手たちと同じように、守備へのシフトも意欲的だ」

　最後に、EUROSPORTは「多くのチームメイトたちが非常にハイレベルなパフォーマンスを見せているだけに、エンドウが受賞するチャンスは小さい」としつつ、可能性がゼロではないとも伝えた。

「だが、さらに輝かしいパフォーマンスをいくつか見せれば後押しになる」

　すべては、これまで快進撃を続けてきたなでしこジャパンが、さらに勝ち進めるかどうか。強敵スウェーデンとの準々決勝を乗り越えることを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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