宮澤ひなたの声価がさらにグンと高まった。

　現地８月５日、オーストラリア＆ニュージーランド共催の女子ワールドカップは決勝トーナメント１回戦を消化。日本女子代表は難敵ノルウェーとの一戦に臨み、３－１の快勝を収めた。１－１で迎えた49分に相手のミスを突いた清水梨紗が値千金の勝ち越し弾を決めると、80分には藤野あおばの絶妙なスルーパスに抜け出した宮澤が３点目。ノルウェーに引導を渡したのだ。
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　なでしこたちの鮮烈なパフォーマンスに世界中から賛辞が贈られるなか、英メディアの識者たちも、大会５ゴールで得点ランキングの単独首位を走る宮澤をベタ褒め。英公共放送『BBC』のラジオレポーターを務めるサニー・ルドラバイハラ記者は、次のように23歳アタッカーを称えている。

「クールで冷静で決定的だった。完璧なタイミングでの走り込みと素晴らしいフィニッシュを披露したヒナタ・ミヤザワだ。この大会が開幕するまで彼女は代表チームで４点しか挙げていなかったという。それが今大会だけで、それにひとつを加えた５得点を決めているのだから驚きである。世界に衝撃を与えたいま、彼女は大会後にマイナビ仙台レディースから羽ばたくのだろうか？　“求婚者”は続出しているに違いない。だが、少し待つ必要がある。なぜなら日本はもっと大会の深いところにまで到達しそうだからだ」
 

　英テレビ局『ITV』で解説を務めているのが、元イングランド女子代表GKでマンチェスター・Ｕやアーセナルでプレーしたショバン・チェンバレン氏だ。39歳のレジェンドもまた「ミヤザワはなんて素晴らしいんだろう！」と絶賛。そのうえで「背後を取る技能というか、あの一瞬の動き出しは天才的。ノルウェー戦のゴールはパスも最高品質だったけど、あそこでミスをしないミヤザワが本当に見事だったわ」と熱っぽく語った。

　分かっていても止められない、宮澤の鋭い抜け出しと高精度のフィニッシュ。いまや現地取材する数多のジャーナリストや専門家、識者らをも魅了してやまない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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